双牛舎年次総会・俳句大会を開催

コロナ開けて4年ぶり、26人集う

NPO法人双牛舎は令和5年6月10日(土)、千代田区二番町の東京グリーンパンレス・ホテルのレストラン「ジャルダン」で令和五年度年次総会を開催し、メンバーである日経俳句会、番町喜楽会、三四郎句会の会員ら二十六人が参加した。大澤水牛代表理事の挨拶に続いて、収支報告と新役員体制が発表され、拍手で承認。その後、恒例の「俳句大会」が4年ぶりに開かれ大いに盛り上がった。

俳句大会は兼題「梅雨」と雑詠の2句を事前投句、32人から64句の投句があった。会場では掲示された大型選句一覧表に「選句シール」を5句ずつ貼付する方式で選句した(欠席選句分は幹事が代行)。最高の天賞に輝いたのは、今泉而云さんの「合掌の肘に傘提げ梅雨の葬」と大澤水牛さんの「処方箋一行増えて梅雨に入る」の11点句の2句。〝双牛〟が天賞を分け合う形となり、大きな拍手が沸いた。地賞には堤てる夫さんの9点句「青梅雨や古社千年の杉木立」、人賞は植村方円さんの「遠雷や壁に向ひて一人飯」の8点句が続いた。入選は6点1句と5点3句の計4句だった。須藤光迷さんと水牛さんの陶芸作品と手造り梅酒が賞品として提供され、天・地・人賞と入選の作者に贈られた。俳句大会の入賞作品は次の通り。

《天賞》

合掌の肘に傘提げ梅雨の葬           今泉 而云

処方箋一行増えて梅雨に入る          大澤 水牛

《地賞》

青梅雨や古社千年の杉木立           堤 てる夫

《人賞》

遠雷や壁に向ひて一人飯            植村 方円

《入選》

細き道愚図る雨戸や梅雨深し          玉田春陽子

夏の浜干されてイリコの顔険し         杉山 三薬

濃紫陽花ゆらしてゆくや鼓笛隊         須藤 光迷

梅雨空にひとり聞き入るジャズ喫茶       深瀬 久敬

《参加者》【出席26人】和泉田守、今泉而云、岩田三代、植村方円、大澤水牛、岡田鷹洋、金田青水、河村有弘、久保田操、後藤尚弘、須藤光迷、高井百子、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、中村迷哲、野田冷峰、野田伸也(冷峰氏二男)、廣田可升、服山玲子(三四郎句会事務局)、星川水兎、水口弥生、向井愉里、渡邉信。【投句参加8人】嵐田双歩、池村実千代、久保道子、澤井二堂、杉山三薬、深瀬久敬、前島幻水、吉田正義。  (報告 谷川 水馬)

 

 

 

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