16人が勢揃い、銀座ライオンでフィナーレ句会
首位に「走馬灯くるくる」双歩句
番町喜楽会は令和8年6月例会(通算239回)を7日(日)昼に、休会式を兼ねて銀座ライオン七丁目店で開催した。関東地方梅雨入りのこの日は曇り空が広がったが、現有会員17人中、外せない用事のあった池内的中さんを除く16人が顔を揃えた。普段は句会に顔を出さない斉山満智さん、徳永木葉さん、堤てる夫・高井百子夫妻も出席、ライオンの二階特別室は笑顔が溢れた。さらに雨模様で出席を逡巡していた山口斗詩子さんが句会途中に駆け付けると、大きな拍手が湧いた。休会式は洋風料理と名物の生ビール、ワインを楽しみながら、予定時間をオーバーして続き、それぞれが思い出を語り合い、心に残るフィナーレ句会となった。兼題は「六月」と「虹」。全会員17人から81句の投句があり、事前5句選の内容を司会役の嵐田双歩さんが紹介する形で、合評会を進めた。その結果、休会に寄せた双歩さんの「走馬灯くるくる番町喜楽会」が8点と最高点を獲得した。二席は大澤水牛さんの「二時間と決め炎天の畑仕事」が5点で続き、三席4点には廣田可升さん「置き去りの下駄六月の雨の庭」、双歩さん「虹立つを告げる人なき夕べかな」、満智さん「虹立つや見知らぬ人と話しけり」の3句が並んだ。このほか3点6句、2点9句、1点25句という結果で、全員の句にまんべんなく点が入った。兼題別の高点句(3点以上)は以下の通り。
「六月」
置き去りの下駄六月の雨の庭 廣田 可升
六月の川六月の雨の中 中村 迷哲
六月に生まれ六月の花嫁に 向井 愉里
「虹」
虹立つを告げる人なき夕べかな 嵐田 双歩
虹立つや見知らぬ人と話しけり 斉山 満智
ノーサイド泥を拭えば虹の空 徳永 木葉
当季雑詠
走馬灯くるくる番町喜楽会 嵐田 双歩
二時間と決め炎天の畑仕事 大澤 水牛
弔ひの帰路の寡黙や鉄線花 嵐田 双歩
似合うよと子に褒められしサングラス 須藤 光迷
傘立てに杖三四本梅雨晴間 玉田春陽子
《参加者》【出席16人】嵐田双歩、大澤水牛、金田青水、斉山満智、澤井二堂、須藤光迷、高井百子、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、中村迷哲、廣田可升、星川水兎、前島幻水、向井愉里、山口斗詩子。【投句参加1人】池内的中。
(報告 中村迷哲)




