日経俳句会第168回例会

参加33名、「陽炎」「桜蕊降る」に佳句続々

日経俳句会の平成30年度4月例会(通算168回)は4月18日、千代田区内神田の日経広告研究所会議室で開かれた。夜来の雨も夕方には上がったものの、気温が低く花冷え気味。体調優れず急遽欠席の人もいて出席者は18人(欠席投句15人)とやや少かったが、和やかな句会となった。

「陽炎」と「桜蘂降る」の兼題に98句の投句があり5句選の結果、大倉悌志郎さんの「かげろへる線路を都電酔ふやうに」が最高の8点。続いて大下綾子さんの「陽炎や歩けば遠き隣駅」7点、流合研士郎さんの「友逝きて桜蘂降る風の道」と徳永木葉さんの「散りてより仕事始まる桜守」が6点、向井ゆりさんの「島なみもドックの船も陽炎へり」が5点など兼題に高点句が集まった。以下、4点9句、3点12句、2点14句、1点23句だった。兼題別の高点句(3点以上)は以下の通り。

「陽炎」

かげろへる線路を都電酔ふやうに       大倉悌志郎

陽炎や歩けば遠き隣駅            大下 綾子

島なみもドックの船も陽炎へり        向井 ゆり

陽炎にラガーの蹴りし土埃          澤井 二堂

有明の海陽炎の潟がた千里          中村  哲

花街の名残りなき路地陽炎へり        星川 水兎

老身が揺れて行く道かげろひて        大沢 反平

陽炎やひよどり埋めし塚あたり        金田 青水

陽炎につまづく人のをりにけり        橫井 定利

「桜蕊降る」

友逝きて桜蘂降る風の道           流合研士郎

桜蕊降るそして独りとなにけり        大沢 反平

桜蘂降るひとり遊びの上手な子        大下 綾子

ぶかぶかの制服に降る桜蕊          谷川 水馬

桜蘂降る曽我兄弟の力石           廣上 正市

桜蕊引っ越し便の荷に落ちて         向井 ゆり

客一人桜蕊降るバスの屋根          植村 博明

おかっぱの上にちょこんと桜蕊        大熊 万歩

着任す桜蘂降る城下町            金田 青水

「当季雑詠」

散りてより仕事始まる桜守          徳永 木葉

青菜伸ぶ紋白蝶のおほわらは         大澤 水牛

アルプスに燕前線届きたり          今泉 而云

夕暮れの宙そらに浮かぶや柿若葉       岩田 三代

公園の地蔵着替へて春日和          植村 博明

恨みなき闘ひ哀れ鶏合せ           加藤 明男

めでたしで終わる童話や柏餅         星川 水兎

健ちゃんが米寿米寿だ上り鮎         橫井 定利

 

【参加者】(出席)嵐田双歩、池村実千代、今泉而云、岩田三代、大倉悌志郎、大澤水牛、大沢反平、大下綾子、岡田臣弘、澤井二堂、杉山三薬、鈴木好夫、高石昌魚、谷川水馬、堤てる夫、徳永木葉、星川水兎、向井ゆり。(投句参加)井上庄一郎、植村博明、大熊万歩、大平睦子、加藤明男、金田青水、久保田操、高橋ヲブラダ、中嶋阿猿、中村哲、野田冷峰、流合研士郎、廣上正市、藤野十三妹、横井定利。  (報告 嵐田双歩)

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番町喜楽会第149回例会

「花冷え」と「蛙の目借時」を詠む

番町喜楽会の平成30年4月例会(通算149回)が4月7日(土)午後6時から、「花冷え」と「蛙の目借時」を兼題として九段下の九段生涯学習館で開かれた。投句者は20名、そのうち15名が会場に集まり句会を始めた。投句総数96句、投句5句選句6句で選句・披講の結果、玉田春陽子さんの「花冷や細き闇おく京格子」が9点でトップに輝いた。また、塩田命水さんの「登校の列は背の順百千鳥」、玉田春陽子さんの「瀞渡る風に遅れて花吹雪」の5点句が続いた。以下、4点が2句、3点8句、2点18句、1点が23句という結果だった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「花冷え」

花冷や細き闇おく京格子           玉田春陽子

山下りて花冷えと知る駅の椅子        大澤 水牛

花冷えの病棟静か母眠る           斉山 満智

お酌する新入社員花の冷え          田中 白山

妹のバス待つ姉や花の冷え          谷川 水馬

朝粥に花冷え癒やす京の宿          徳永 木葉

花の冷え母のまつ毛の白さかな        星川 水兎

「蛙の目借時」

拝啓と書きて続かず目借時          須藤 光迷

授乳する嫁は蛙の目借時           高井 百子

とろけ出す歯科医の声や目借時        須藤 光迷

「雑詠」

登校の列は背の順百千鳥           塩田 命水

瀞渡る風に遅れて花吹雪           玉田春陽子

いかなごの釘煮ください海の駅        徳永 木葉

 

《参加者》【出席15人】嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、斉山満智、塩田命水、須藤光迷、高井百子、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、氷室冷峰、星川水兎、前島幻水。【投句参加5人】池内的中、大下綾子、中村哲、廣田可升、山口斗詩子。     (報告・谷川水馬)

 

 

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英尾先生墓参・桜吟行を開催

 

多摩から国立まで1万7千歩

村田英尾先生の墓参りを兼ねた桜狩吟行は3月31日(土)に行われた。都立八王子霊園、多摩森林科学園、国立大学通りを、日経俳句会、番町喜楽会の有志10人が元気よく巡った。快晴の花見日和の中、霊園の染井吉野は見頃だったが、英尾先生の墓前では十三回忌の時が流れ、僧籍を持つ高瀬大虫(忠重)さんの急逝を想わずにはいられなかった。定番コースの桜保存林、混み合うでもなくまあまあの人出。老木が増えた感じがした。

ここから全員が集合場所のJR高尾駅に戻り、国立駅へ。地元情報に詳しい杉山三薬さんの提案で、一橋大学や都立国立高校などが並ぶ大学通りの桜並木を歩いた。駅前から南へ一直線、JR南武線谷保駅近くまでの1・5㌔ほど、四車線の大通りの両側に二百本の桜の並木が続く。並木の陰で家族パーティー、路傍ピアノのビニールテント。歩道いっぱいの見物客の列。学園都市らしい穏やかな花見風景だった。この日の仕上げは谷保駅傍の大黒屋、三薬さん馴染みの蕎麦店。漬物、油揚げ、天麩羅などをつまみに、ビール・日本酒。最後は蕎麦で締めて帰途についた。

吟行メール句会は投句3句、選句4句(天、地、人、入選)で実施した。好評を得た作品は、双歩さん「春深し谷保の蕎麦屋の揚げ牛蒡」、而云さん「花吹雪亡き人の背の見え隠れ」、水牛さん「花吹雪三ひら四ひらは口の中」、てる夫さん「花吹雪テントの中のピアニスト」、木葉さん「春や春忘れられたる帽ふたつ」など。

参加者=嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、澤井二堂、塩田命水、杉山三葉、田中白山、徳永木葉、野田冷峰、(幹事)堤てる夫。

(報告 堤てる夫)

 

 

 

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日経俳句会第167回例会

 

32人で「春」と「公魚」を詠む

中村さん「竿の先」で最高9点、7点句に高橋さん「赤子の手」

 

日経俳句会の平成30年度3月例会(通算167回)が3月28日(水)、千代田区内神田の日経広告研究所会議室で開かれた。この日都内の桜が満開となり春本番。年度替わりを控え忙しい方も多く、出席は18人とやや少なかったが、別用で来合わせた酔吟会・番町喜楽会の玉田春陽子さんが飛び入りで加わり、和気あいあい春の宵に相応しい句会となった。

兼題は「春」と「公魚」。32人から96句の投句があり、5句選の結果、中村哲さんの「公魚のいのち震はす竿の先」が最高9点を獲得、髙橋ヲブラダさんの「春告げる風を掴まん赤子の手」が7点で続いた。6点句には中嶋阿猿さんの「なぜなぜと聞く子のつむじ春の宵」と谷川水馬さんの「お彼岸や祖母の名前はウメとタネ」が並んだ。このほか5点句に3句、4点句に7句、3点句に11句が入り、全体に点数がばらついた。兼題別の高得点句(3点以上)は以下の通り。

「春」

春告げる風を掴まん赤子の手    髙橋ヲブラダ

旅雑誌いくたびと繰る春の床    徳永 木葉

墨痕に虹色浮かぶ春一字      今泉 而云

歩き神しきりに誘ふ春なかば    大澤 水牛

枝先にまあるい春が着きにけり   大沢 反平

重ねたる春ほど花の名は知らず   杉山 三薬

「公魚」

公魚のいのち震はす竿の先     中村  哲

公魚やぴちぴち喋る中学生     髙石 昌魚

公魚の唐揚げ苦し辞令の日     中嶋 阿猿

公魚の白き命の踊りけり      加藤 明男

公魚や昼の立石コップ酒      金田 青水

公魚の看板寂し山の湖       杉山 三薬

公魚は空が恋しと釣られけり    徳永 木葉

「当季雑詠」

なぜなぜと聞く子のつむじ春の宵  中嶋 阿猿

お彼岸や祖母の名前はウメとタネ  谷川 水馬

だしぬけに友の訃報や寒戻り    髙石 昌魚

春の浜少し動いた砂模様      植村 博明

弥生富士仰いで四股を踏んでみる  岡田 臣弘

鳥帰るスワンボートが池を占め   澤井 二堂

苔庭に紅の斑(ふ)撒くや落椿   徳永 木葉

春愁や明治の玻璃に泡ひとつ    廣上 正市

嘘つきの恋人いとし朧月      藤野十三妹

まどろめばやさしき地球花むしろ  嵐田 双歩

鬼平の密偵の夜春の夜       鈴木 好夫

学食の春キャベツ添えオムライス  野田 冷峰

《参加者》(出席)嵐田双歩、今泉而云、大倉悌志郎、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、澤井二堂、杉山智宥、鈴木好夫、谷川水馬、堤てる夫、徳永正裕、中嶋阿猿、中村哲、野田冷峰、星川水兎、向井ゆり、横井定利、玉田春陽子=番喜会。(投句参加)池村実千代、和泉田守、井上庄一郎、岩田三代、植村博明、大熊万歩、大平睦子、加藤明男、金田青水、久保田操、高石昌魚、高橋ヲブラダ、廣上正市、藤野十三妹。

(報告・中村哲)

 

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酔吟会第133回例会

 

19名参加、「春暁」と「蒲公英」を詠む

春陽子さん6点句でまたまたトップ

 

酔吟会は3月10日(土)午後1時から内神田鎌倉橋交差点そばの日経広告研究所会議室で、平成30年3月例会(通算百三十三回)を開催した。出席者は14名、投句参加5名で投句総数93句。選句7句で句会を進めた結果、玉田春陽子さんの「たんぽぽや溶岩冷えて二百年」が6点で最高だった。次席は5点で堤てる夫さんの「通り過ぎ後戻りして沈丁花」と野田冷峰さんの「鯨尺掠れる祖母の名針供養」の2句。三席は谷川水馬さんの「たんぽぽや石臼並ぶ水車跡」の4点句だった。以下、3点句が6句、2点句11句、1点句38句だった。なお、今句会から岡田臣弘さんが俳号を鷹洋と決めた。

兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「春暁」

春暁や起きてしまへばいいものを    大澤 水牛

春暁や胎児が動き始めしと       須藤 光迷

春暁やおしめ替えからはじまって    野田 冷峰

「蒲公英」

たんぽぽや溶岩冷えて二百年      玉田春陽子

たんぽぽや石臼並ぶ水車跡       谷川 水馬

蒲公英や後ろの正面住宅地       嵐田 双歩

たなほほと呼び名しほらし根は太し   大澤 水牛

「雑詠」

通り過ぎ後戻りして沈丁花       堤 てる夫

鯨尺掠れる祖母の名針供養       野田 冷峰

啓蟄や溢るる青春南口         大沢 反平

《参加者》【出席十四名】嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、大沢反平、大平睦子、岡田鷹洋、片野涸魚、久保田操、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、野田冷峰、星川水兎。【投句参加五名】工藤静舟、澤井二堂、須藤光迷、高井百子、藤野十三妹。     (報告 谷川水馬)

 

 

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番町喜楽会第148回例会を開催

 

21名参加で「長閑」と「草の芽」を詠む

 

番町喜楽会の平成30年3月例会(通算148回)は、5日午後6時半から、「長閑」と「草の芽」を兼題として東京・九段下の千代田区立生涯学習館で行われた。七福神吟行などの関係で一月は例会を見送ったので、この会場で顔を合わせるのは久々のこと。当日は生憎の雨に降られ、突風に見舞われもしたが、気温は20℃近くまで上昇、木々は緑の色を濃くしていた。

句会には17人が出席、投句参加は4人で、投句総数は101句。投句5句・選句6句で句会を行った結果、最高は玉田春陽子さんの「のどけしや下駄の裏干す山の宿」で8点。次席は5点で嵐田双歩さんの「やはらかな雨やはらかな草の芽に」、塩田命水さんの「のどけしや日向に猫の裏返り」、高井百子さんの「しばらくは摘まずにおこう蕗の薹」、前島幻水さんの「如月や兜太秩父へ帰りけり」の4句が並んだ。4点は2句、3点12句と佳句が続出した。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「長閑」

のどけしや下駄の裏干す山の宿    玉田春陽子

のどけしや日向に猫の裏返り     塩田 命水

長閑なり乳膨れたる山羊の声     高瀬 大虫

のどかさや平船渡る蔵の街      谷川 水馬

のどけしや空の牛舎に鳴るラジオ   玉田春陽子

長閑さや仔牛に肘を吸われをり    星川 水兎

「草の芽」

やはらかな雨やはらかな草の芽に   嵐田 双歩

草芽吹く音聞いている寝覚めかな   大澤 水牛

たのもしき芍薬の芽の太さかな    大澤 水牛

年長の子の歯の抜けて名草の芽    須藤 光迷

草の芽やあぜ道じわり色付きぬ    堤 てる夫

制服に光る校章名草の芽       徳永 木葉

「雑詠」

しばらくは摘まずにおこう蕗の薹   高井 百子

如月や兜太秩父へ帰りけり      前島 幻水

路地裏の着付け教室桃の花      大下 綾子

ちゃん付けで呼び合ふ婆や梅の園   谷川 水馬

住み家失せ施設に集ふ雛かな     高瀬 大虫

嘘一つ四つと重ね春の泥       徳永 木葉

大けやき天へ吸ひ上ぐ春の水     中村  哲

【参加者】(出席17人)嵐田双歩、池内的中、今泉而云、大澤水牛、大下綾子、塩田命水、須藤光迷、高井百子、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、中村哲、廣田可升、星川水兎、前島幻水、(投句参加4人)斉山満智、澤井二堂、高瀬大虫、野田冷峰

(報告・須藤光迷)

 

 

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日経俳句会第166回例会

 

「春光」「若布」に36人投句、今泉、谷川、徳永、廣上四氏が7点句

春まだ浅い2月21日(水)、日経俳句会の平成30年度2月例会(通算166回)を千代田区内神田の日経広告研究所会議室で開いた。余寒続きで体調を崩したのか、風邪などで急遽欠席する人が多かったものの21人が出席し賑やかな句会となった。この日の兼題は「春光」と「若布」。投句参加者を咥え36人から107句の投句があり、5句選の結果、「春光やもう子分持つ四歳児」(而云)、「春光を瞳に宿し岬馬」(水馬)、「堰の水春の光になりにけり」(正市)、「み仏の千の手妖し春燈下」(木葉)の4句が7点で並んだ。次席は6点句の「椀の底病棟食の若布かな」(万歩)。5点句は「春光のカップルの横掛けてみる」(綾子)など6句と高点句に票がばらけた。以下、4点8句、3点7句、2点11句、1点26句だった。兼題別の高点句(三点句以上)は以下の通り。

「春光」

春光やもう子分持つ四歳児     今泉 而云

春光を瞳に宿し岬馬        谷川 水馬

堰の水春の光になりにけり     廣上 正市

古靴に春光入れて磨きおり     植村 博明

春光のカップルの横掛けてみる   大下 綾子

春光や隣の駅に都電見え      嵐田 双歩

春光やデイケアバスに保育バス   大澤 水牛

春光や挨拶交わす犬どうし     高橋ヲブラダ

脇道がおいでおいでと春の色    星川 佳子

春光やカーテン眩し退院日     大熊 万歩

春光や薩摩切子は万華鏡      高瀬 大虫

浦々の春望縫ひて五能線      中村  哲

「若布」

椀の底病棟食の若布かな      大熊 万歩

若布刈る大蝙蝠のやうに浮く    今泉 而云

新若布縄文人の如く噛む      中村  哲

老妻の酢若布褒めて仲直り     岡田 臣弘

若布売り訛り優しや輪島市     岡田 臣弘

三陸の磯の香立ちぬ若布汁     和泉田 守

熱き湯にほどけて若布エメラルド  岩田 三代

ひとつかみおまけの朝市若布売り  大倉悌志郎

房州の若布は怒涛が連れてくる   大沢 反平

「当季雑詠」

み仏の千の手妖し春燈下      徳永 木葉

ひと雨の物みな芽吹く匂ひかな   嵐田 双歩

風光る鯉と分け合ふパンの耳    橫井 定利

芽吹く木の根元は雪の洞深し    岩田 三代

余寒なほ郷(さと)の厠の二燭光      谷川 水馬

《参加者》(出席)=嵐田双歩、和泉田守、井上庄一郎、今泉而云、大倉悌志郎、大澤水牛、大沢反平、大下綾子、岡田臣弘、澤井二堂、高石昌魚、高瀬大虫、谷川水馬、堤てる夫、徳永木葉、中嶋阿猿、中村哲、野田冷峰、藤野十三妹、水口弥生、向井ゆり。(投句参加)池村実千代、岩田三代、植村博明、大熊万歩、大平睦子、加藤明男、金田青水、久保田操、杉山三薬、鈴木好夫、高橋ヲブラダ、流合研士郎、廣上正市、星川佳子、横井定利。

(報告 嵐田双歩)

 

 

 

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番町喜楽会第147回例会

 

「日脚伸ぶ」と「クロッカス」を詠む

齊山満智さん、8点句でトップ飾る

 

番町喜楽会の平成30年2月例会(通算147回)が、節分の2月3日(土)午後6時から、「日脚伸ぶ」と「クロッカス」を兼題として九段下の割烹「味さと」で開かれた。16名が出席、5名が投句参加、投句総数は101句だった。選句6句で句会を進めた結果、齊山満智さんの「熱燗にゆるゆる溶ける癇の虫」が8点でトップに輝いた。これに嵐田双歩さんの「饒舌な妻いて窓にクロッカス」と塩田命水さんの「クロッカス試しに背負うランドセル」の5点句が続いた。以下、4点句2句、3点8句、2点11句、1点句23句という結果だった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「日脚伸ぶ」

日脚伸ぶ自転公転異常なし       高瀬 大虫

日脚伸ぶ買ってよ黄色のワンピース   中村 哲

赤ちゃんの小さきあくび日脚伸ぶ    嵐田 双歩

老犬の深まる眠り日脚伸ぶ       星川 水兎

「クロッカス」

饒舌な妻いて窓にクロッカス      嵐田 双歩

クロッカス試しに背負うランドセル   塩田 命水

赴任地に小さき庭ありクロッカス    大下 綾子

「雑詠」

熱燗にゆるゆる溶ける癇の虫      齊山 満智

山小屋の夕餉に響く遠雪崩       池内 的中

賀状書く小一の子へ様付けて      塩田 命水

日と話し風と語るや野水仙       玉田春陽子

口下手の男掻きをり春の雪       廣田 可升

寒月や山峡の湯に客二人        廣田 可升

《参加者》【出席十六人】嵐田双歩、池内的中、大澤水牛、齊山満智、塩田命水、

須藤光迷、高井百子、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、中村哲、廣田可升、星川水兎、前島幻水。【投句参加五人】今泉而云、大下綾子、澤井二堂、高瀬大虫、野田冷峰。   (報告・谷川水馬)

 

 

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日経俳句会第165回例会

 

参加36名で「冬の月」と「水洟」を詠む

 

日経俳句会は平成30年度の初句会一月例会(通算165回)を1月17日(水)に千代田区内神田の日経広告研究所会議室で開いた。風邪で体調を崩す人が多いうえに雨も重なり、出席者は19人とやや少なかったが、寒さを吹っ飛ばす熱気のこもった句会となった。兼題は「冬の月」と「水洟」。投句参加者を含め36人から108句の投句があり、5句選の結果、今泉而云さんの「水洟を抑へてうなじ美しき」と谷川水馬さんの「陽だまりのオランウータン水っ洟」がともに最高6点を獲得した。5点句には大沢反平さんの「神鈴の鳴り止まぬ杜冬麗」など6句、4点句に廣上正市さんの「冬の月一本道を靴の音」など6句が入った。このほか3点に8句、2点に47句が並び、全体に点がバラついた。兼題別の高得点句(3点以上)は以下の通り。

「冬の月」

一村の田に煌々と冬の月        今泉 而云

満天の星を纏ひて冬の月        嵐田 双歩

ヒマラヤの峰鋭角に冬の月       中村  哲

冷凍庫から出したのよ冬の月      徳永 木葉

冬の月一本道を靴の音         廣上 正市

茹でたまごつるりとむけば冬の月    藤野十三妹

ご飯だとメールで呼ばれ冬の月     植村 博明

冬満月婚約せりと四十歳        堤 てる夫

亡き友と居場所探すや冬の月      流合研士郎

「水洟」

水洟を抑へてうなじ美しき       今泉 而云

陽だまりのオランウータン水っ洟    谷川 水馬

水洟をかみマドンナの顔となり     横井 定利

音高く洟水かむや通夜の席       植村 博明

「当季雑詠」

神鈴の鳴り止まぬ杜冬麗        大沢 反平

この時を選ぶ不思議や寒桜       星川 水兎

初日の出なに変わるでもないけれど   和泉田 守

西に向ひ歩くのが好き冬夕焼      大倉悌志郎

田は元の荒地に戻り冬雀        岩田 三代

月冴える昔高女の門構え        杉山 三薬

風流と貧乏の味薺(なずな)粥      高瀬 大虫

冴ゆる夜のスマホ突然光りけり     徳永 木葉

「酌みたし」のひと言のある賀状かな  廣上 正市

《参加者》(出席)嵐田双歩、今泉而云、岩田三代、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、澤井二堂、杉山智宥、鈴木好夫、高石昌魚、高瀬大虫、谷川水馬、堤てる夫、徳永正裕、中嶋阿猿、中村哲、野田冷峰、星川水兎、向井ゆり。(投句参加)池村実千代、和泉田守、井上庄一郎、植村博明、大熊万歩、大倉悌志郎、大下綾子、大平睦子、加藤明男、金田青水、久保田操、高橋ヲブラダ、流合研士郎、廣上正市、藤野十三妹、水口弥生、横井定利。

(報告・中村哲)

 

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酔吟会第132回例会

15人集まり初句会

嵐田双歩、工藤静舟両氏が新加入

 

平成30年の酔吟会は1月13日(土)の昼下がり、東京内神田・鎌倉橋交差点傍の日経広告研究所会議室で、本年初句会(通算第132回例会)を開催した。兼題は「雪(ゆき)」「海鼠(なまこ)」で5句投句。出席15人、投句参加3人、投句総数89句と大賑わい。5句選句の結果、玉田春陽子さんの「雪の原墨一条の信濃川」が6点で最高だった。次席は今泉而云さんの「地吹雪や息絶え絶えにバス来る」と、谷川水馬さんの「おほらかな妻の七草六日粥」の5点2句。三席は嵐田双歩さんの「一里一尺雪深めゆく北信濃」の4点句。新年を機に新規参加の双歩さんは4点句で悠々のデビュー。日経の相撲記者で活躍した工藤静舟(本名憲雄、元論説・編集委員)さんも3点句で手慣れたところを見せた。

以下3点は7句、2点11句、1点は26句。兼題別の高点句(三点以上)は次の通り。

「雪」

雪の原墨一条の信濃川       玉田春陽子

地吹雪や息絶え絶えにバス来る   今泉 而云

おほらかな妻の七草六日粥     谷川 水馬

一里一尺雪深めゆく北信濃     嵐田 双歩

吹雪く日は小豆ことこと塩を振る  工藤 静舟

雪起こし屋号の並ぶ漁師町     徳永 木葉

「海鼠」

引潮の浜にごろ寝の海鼠哉     久保田 操

ふるさとの海鼠欲しさに納税す   谷川 水馬

「雑詠」

くえ鍋や妻に勧める眼の周り    谷川 水馬

地に伏して月に打たるる寒鴉    藤野十三妹

成人式さはさりながら振袖禍    藤野十三妹

参加者(出席)今泉而云、大澤水牛、大沢反平、大平睦子、岡田臣弘、片野涸魚、工藤静舟、久保田操、須藤光迷、高井百子、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、野田冷峰(投句参加)嵐田双歩、藤野十三妹、星川水兎。

(まとめ:堤てる夫)

 

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