番町喜楽会第104回例会

番町喜楽会は5月12日(月)午後6時半、千代田区九段下の区立生涯学習館4階集会室で、平成26年第5回例会(通算104回)を開催した。兼題は「薄暑(はくしょ)」「牡丹(ぼたん)」で、出席13人、投句参加5人から計90句の投句があった。6句選句の結果、最高点は5点、大下綾子さんの「夏場所や厨に立てるタブレット」の1句。次席4点は、星川佳子さんの「トルソーの残るアトリエ夕薄暑」「円朝の眠れる寺や黒牡丹」の2句と、須藤光迷さんの「推敲を重ねつ柏餅ふたつ」、高井百子さんの「花びらに風のかよへり白牡丹」、堤てる夫さんの「花の雲墓碑に六連一円貨」の合計5句が並んだ。次いで3点句は7句、以下2点12句、1点27句。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「薄暑」

トルソーの残るアトリエ夕薄暑    星川 佳子

娘らの軽きパンプス薄暑かな     高井 百子

犬連れのいつもの仲間夕薄暑     田中 白山

呼鈴を押して待つ間や夕薄暑     玉田春陽子

老犬の息遣ひ聞く薄暑かな      山口斗詩子

「牡丹」

花びらに風のかよへり白牡丹     高井 百子

円朝の眠れる寺や黒牡丹       星川 佳子

雄蕊からふつと吐息の白牡丹     田中 白山

法事了へ三々五々や白牡丹      玉田春陽子

「雑詠」

夏場所や厨に立てるタブレット    大下 綾子

推敲を重ねつ柏餅ふたつ       須藤 光迷

花の雲墓碑に六連一円貨       堤 てる夫

大屋根の御台所や散る桜       堤 てる夫

参加者(出席)井上啓一、今泉而雲、大澤水牛、須藤光迷、高瀬大虫、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、野田冷峰、星川佳子、前島巌水(投句参加)岩沢克恵、大下綾子、高井百子、三好六甫、山口斗詩子    (まとめ・堤てる夫)

 

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