酔吟会89回例会開催

酔吟会の平成22年度第5回例会(通算89回)は、9月11日(土)午後1時から鎌倉橋交差点そばの日経第二別館会議室で開かれた。この日も相変わらず残暑が厳しかったが15人が参加し、いつも通りの酔吟会らしい賑やかな句会を繰り広げた。

平成8年春に発足した酔吟会は原文鶴主宰(宗匠)を中心によくまとまり、互いの句を遠慮会釈なく論評する自由闊達な句会を続けて来た。しかし原主宰が昨年足を痛めて以来、句会をしばしば欠席せざるを得なくなったため、主宰を退かれることになった。句会冒頭この件について皆で話し合った結果、酔吟会は昨年日経俳句会の分科会という位置づけになったこともあり、当面主宰は置かず大澤水牛幹事長が句会進行役を務め、酔吟会独自の催事などは合議制で行っていくことを決めた。

九月例会の出席者は今泉恂之介、大石柏人、大澤水牛、大沢反平、大平昭生、片野涸魚、金指正風、黒須烏幸、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子、藤村詠悟、山口詩朗、吉野光久の各氏。投句参加は原文鶴、田村舟平、藤野十三妹の各氏だった。

兼題は「夜長」と「枝豆」、投句は5句、選句6句で句会を行った。3点以上獲得句は次の通り。

「夜長」

ワグナーのオペラ聴き終へなほ夜長   大平 昭生

夫婦といふ妙なえにしの夜長かな      山口 詩朗

午前五時夜長の端を歩きをり        今泉恂之介

長き夜や枝雀噺も三席目        大沢 反平

言葉寡なのひと横にゐる夜長かな    大平 昭生

受験子の呼べば答へる夜長かな          徳永 正裕

「枝豆」

炎天の匂ひを残す茶豆かな       田村 舟平

枝豆や土の匂ひの茹で上がり        吉野 光久

「雑詠」

身にしむや長寿の国の神隠し      吉野 光久

朝顔のつるの行先雨恋し        徳永 正裕

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