喜楽会第15回例会を開催

第15回喜楽会句会は8月19日(木)午後6時半から千代田区二番町・番町ハイムの双牛舎事務所で開かれた。兼題の「新涼」にそぐわぬ猛烈な残暑の中、笹本研一、須藤光迷、玉田春陽子、谷川透、大澤水牛、今泉而雲に、事務所移転の多忙から解放された岩澤克惠が約1年ぶりに出席、7人のフルメンバーによる初めての句会となった。

いつも通り1人6句の選句によって、「門出れば覚悟の決まる猛暑かな 水牛」が断然の人気を集め、最高点の5点句となった。続いて「篭の柿種ありますと主婦の店 春陽子」、「新涼やぐんと張りたる舫ひ綱 透」、「新涼やゆったり羽織る七部袖 透」、「水平線大きくたわめ秋入日 光迷」がそれぞれ3点を獲得した。参加者7人という小さな句会なので、兼題別に2点獲得句も含めて掲げる。

「新涼」

新涼やぐんと張りたる舫ひ綱    谷川  透

新涼やゆったり羽織る七分袖    谷川  透

新涼やまだ一つある隠し事     須藤 光迷

聖橋新涼一瞬メトロかな      玉田春陽子

新涼や我が身をつつむ鐘一打    岩澤 克惠

ものがたりといふ名の松や秋涼し  大澤 水牛

「柿」

篭の柿種ありますと主婦の店    玉田春陽子

深酒を少し悔いつつ柿齧る     須藤 光迷

子規の倍生きて柿むく汝かな    今泉 而雲

柿むくや大内宿の囲炉裏婆     大澤 水牛

「雑詠」

門出れば覚悟の決まる猛暑かな   大澤 水牛

水平線大きくたわめ秋入日     須藤 光迷

夕立や音も匂ひも遥かから     笹本 研一

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