7月3日(土)午後4時から麹町の番町ハイム会議室で開催。11名出席、兼題「夕焼」「蝉」を詠み合う。好評の句は次の通り。
夕焼の後に宇宙の深き青 高瀬 大虫
はやぶさの還りし地球夕焼けて 前島 厳水
鳥海山てふ独立峰や大夕焼 野見山恵子
瀬戸夕焼古きことから思ひ出し 三好 六甫
降り立てば桟橋すでに蝉時雨 今泉 而雲
初蝉に箸を止めたる朝餉かな 山口 詩朗
草刈りやひと雨ありて整へり 井上 啓一
7月3日(土)午後4時から麹町の番町ハイム会議室で開催。11名出席、兼題「夕焼」「蝉」を詠み合う。好評の句は次の通り。
夕焼の後に宇宙の深き青 高瀬 大虫
はやぶさの還りし地球夕焼けて 前島 厳水
鳥海山てふ独立峰や大夕焼 野見山恵子
瀬戸夕焼古きことから思ひ出し 三好 六甫
降り立てば桟橋すでに蝉時雨 今泉 而雲
初蝉に箸を止めたる朝餉かな 山口 詩朗
草刈りやひと雨ありて整へり 井上 啓一
6月16日(水)午後6時半、大手町・日経ビル会議室で開催。銀鴎会、水木会、酔吟会から44名が参加、兼題は「夏木立」で投句総数132句。高点句は以下の通り。
風もまた涼んでゆきぬ夏木立 大平 昭生
寝そべって目にも耳にも夏木立 金田 青水
流鏑馬の武者駆け抜けし夏木立 平山 一雄
夏木立一村の気息静かなる 徳永 正裕
巫女の舞ふ神楽の鈴や夏木立 大倉悌志郎
トランペットとぎれとぎれに夏木立 大下 綾子
河童棲む川もありけり夏木立 片野 涸魚
ことごとく寺領なりけり夏木立 広上 正市
天平のみほとけおわす夏木立 吉野 光久
日経俳句会のビッグイベント「逆回り奥の細道」吟行は二年目に入った。第三回は二十人が参加し、越後路をマイクロバスでにぎやかに巡った。
4月18日(日)朝、上越新幹線で出発、越後湯沢から「ほくほく線」特急に乗り換え、さらに糸魚川で鈍行に乗換え、「市振」にたどり着く。市振は芭蕉が「奥の細道」で詠んだ「一つ家に遊女も寝たり萩と月」であまりにも有名な所だが、今はひっそりとした漁村。
ここをスタートして能生、出雲崎を回り、弥彦温泉まで、北陸の海岸線を170km突っ走った。弥彦村では日経俳句会会員で、日経退社後、故郷に戻って米作りに励む小林豊彦さんの築二百数十年という豪壮な屋敷を訪問、美味い地酒とノビルにコンニャク、コシヒカリの握り飯などを馳走になる。
翌19日(月)は弥彦神社を参拝、ケーブルカーで弥彦山山頂に登り、カタクリやエンレイソウなどが咲き乱れる山道を散策、寺泊漁港を経由して帰京。参加者一同佳句を続々生んだ。
越後路に今年二度目の桜かな 佳 子
市振に桜あふれて駅無人 てる夫
一つ家のありし町並み春祭り 庄一郎
市振や袖触れ合うて春祭り 冷 峰
海猫の鳴き声空へ春の海 明 男
親不知石丸くなり春の海 二 堂
能を継ぐ子の紋付や紅桜 光 迷
良寛の細きおとがい春うらら 水 牛
行く春の雲とも見ゆる佐渡島 恂之介
春霞フェリーの先に佐渡島 好 夫
良寛像背に望む佐渡霞をり 昌 魚
蕉翁の句碑に寄り添う二輪草 頼 子
花の下翁の句碑の百五段 柏 人
春霞ここらは拉致のありし浜 智 宥
能登瓦艶めく先の春の海 光 久
山遠く春田四角き越後かな 正 市
雪解水大河を分かち小濁り 正 裕
かたくりの待つところまで春泥を 綾 子
かたくりの群れを分け入る弥彦山 守
双牛舎ホームページを作る作ると言いながら、いつまでたっても開設できず、あっと言う間に2年たってしまいました。手作りHPで試行錯誤の繰り返し、ようやく何とか発信できるようになりました。試験的に2ヶ月ばかり前から発信していたのですが、その間熱心な方がのぞいて下さり、中でもmomokoさんからは再三激励のコメントを頂戴し、恐縮しております。
今後はこの表紙ページで折々の句会の報告や運営に当たる水牛、恂之介(而雲)があれこれ思いついたことを書いて参ります。「水牛歳時記」と「双牛舎類題句集」も充実して参ります。どうぞ皆様も積極的にこの掲示板にコメントをお寄せ下さい。御愛読のほどよろしくお願い申し上げます。
NPO法人双牛舎 代表理事 今泉恂之介 大澤水牛






