ブログ「みんなの俳句」に3万人

双牛舎が発信しているヤフーブログ「みんなの俳句」の累計訪問者が10月18日に30000人を突破した。平成20年1月1日に発信し始めて、3年10ヶ月かかっての3万人だから一日平均にすれば来訪者23人。そう大した人数ではないとも言えようし、こうした地味なブログにしてはなかなかのものとも言えるのではないか。

来訪者が1万人を突破したのはブログ開始後16ヶ月21日目の平成21年5月21日、2万人突破がその17ヶ月後の翌22年10月13日。これに対して今回はほぼ12ヶ月で1万人を上乗せした。「みんなの俳句」フアンがじわりじわりと増えている。

 

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番町喜楽会第73回例会

番町喜楽会は10月1日(土)午後1時から、千代田区二番町の番町ハイム会議室で10月例会(通算73回)を開いた。あらかじめ幹事にメール投句し、句会当日は配られた選句表で直ちに選句に入る「事前投句方式」を初めて実施した。「秋冷」「柿」の兼題に雑詠を加え5句投句、19人から計95句が寄せられ、6句選句で句会を進めた。

その結果、最高点は5点で今泉而雲さんの「壊さるる祖父母の家の柿のこと」、星川佳子さんの「柿すだれ色のとけだす日差しかな」、山口詩朗さんの「裏木戸にたわし転がる野分かな」の3句が並んだ。次席4点は5句で、佳子さんの「秋冷や隣は代々白き猫」「ひやひやと肌につけたる黒真珠」の2句と「柿好きは子規に似たるも月並句 高瀬大虫」「秋冷や引き汐舟をもてあまし 高橋楓子」「天界もかくや万本曼珠沙華 堤てる夫」。佳子さんは高点句3句含め全5句得点で話題独り占め。以下3点6句、2点9句、1点19句。3点以上の兼題別高点句は次の通り。

「秋冷」

秋冷や引き汐舟をもてあまし      高橋 楓子

秋冷や隣は代々白き猫         星川 佳子

ひやひやと肌につけたる黒真珠     星川 佳子

陰刻の肌冷ややかに磨崖仏       徳永 正裕

秋冷や土間を貫く生き柱        野見山恵子

秋冷や蒲団の匂ひ重くなり       三好 六甫

「柿」

壊さるる祖父母の家の柿のこと     今泉 而雲

柿すだれ色のとけだす日差しかな    星川 佳子

柿好きは子規に似たるも月並句     高瀬 大虫

とろとろと温み取り込む柿簾      井上 啓一

次郎柿餓鬼大将のいなくなり      玉田春陽子

柿赤し車庫にベンツのとまる家     前島 巌水

「雑詠」

裏木戸にたはし転がる野分かな     山口 詩朗

天界もかくや万本曼珠沙華       堤 てる夫

参加者(出席)井上啓一、今泉而雲、岩澤克恵、大澤水牛、笹本塘外、須藤光迷、高瀬大虫、高橋楓子、谷川透、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、前島巌水、三好六甫、山口詩朗(投句参加)高井百子、野田冷峰、野見山恵子、星川佳子

(まとめ・堤てる夫)

 

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水木会第102回例会

9月21日開催予定の第102回水木会は大型台風15号の関東直撃により、急きょメール句会に変更した。変更決定は当日昼頃とぎりぎりの時間だったが、メール、電話を駆使して全員に連絡することができ、週末までに選句(6句)を返信するよう要請した。

この結果、選句参加者は水木会としてはこれまで最高の24人、選句総数144句の賑わいとなった(句会参加者は28人で、投句は既に前週末に139句が幹事宛に事前投句されていた)。選句がメール方式になったことにより、句会出席が困難だった人も数多く参加できるという利点もあった。

兼題は「爽やか」と「茸」。最高点は7点で、須藤光迷さんの「爽やかや馬の目にある空の青」、植村博明さんの「裏山の匂ひそのまま茸鍋」、大熊万歩さんの「書の中に古き半券秋深し」の3句。次いで5点が、大下綾子さんの「爽やかや目白署へ入る剣道着」、植村博明さんの「直売所茸生えたる木椅子かな」。このほか、4点が2句、3点7句。2点、1点はそれぞれ19、43句だった。

今年の水木会は3月例会が東日本大震災のため、そして今回の台風騒ぎと2回も休会を余儀なくされたが、インターネットのおかげでメール句会が開けたのは不幸中の幸いだった。3点以上集めた句は以下の通り。

 

「爽やか」

爽やかや馬の目にある空の青            須藤 光迷

爽やかや目白署へ入る剣道着            大下 綾子

さよならを爽やかに言ふ難しさ           澤井 二堂

爽やかに起上り小法師また起きる          大澤 水牛

爽やかに馬のうなづく草の海            佐々木 碩

爽涼の旬日惜しむただ惜しむ            徳永 正裕

爽やかに雨の匂ひの来たりけり           星川 佳子

 

「茸」

裏山の匂ひそのまま茸鍋              植村 博明

直売所茸生えたる木椅子かな            植村 博明

舞茸の古株秘しまま爺逝けり            広上 正市

無愛想な親爺なれども茸蕎麦            大澤 水牛

これ見てと舞茸両の手に余る            杉山 智宥

 

「雑詠」

書の中に古き半券秋深し              大熊 万歩

秋風に故事を問ひたき碑の一つ           吉野 光久

(広上正市記)

 

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酔吟会第94回例会

酔吟会の平成23年度第4回例会(通算94回)は、9月10日(土)午後1時から、内神田・鎌倉橋交差点そばの日経第二別館8階会議室で開かれた。

台風12号が日本列島に大雨を降らせ大きな被害をもたらしたが、それが去ってこの日は朝からうだるような酷暑が戻ってきた。それにもかかわらず、15人もの会員が出席し、いつも通り活発な議論の句会となった。投句参加は4人だった。

出席者は今泉恂之介、大石拍人、大澤水牛、大沢反平、大平昭生、岡田臣弘、金指正風、黒須烏幸、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、藤村詠悟、星川佳子、山口詩朗、吉野光久の各氏。投句参加は片野涸魚、田村舟平、野田冷峰、藤野十三妹の各氏。

兼題は「霧」と「新蕎麦」、投句は五句、選句七句で句会を行った。その結果、最高点は五点で一句、次いで四点が五句。三点が六句、二点が二十句、一点句が二十一句と分散した。兼題別の三点以上獲得句は次の通り。

 

「霧」

朝霧の中からぬっと牛の顔    片野 涸魚

朝霧や長江下りいざ発たん    金指 正風

「新蕎麦」

新蕎麦や水ほとばしる馬籠宿   吉野 光久

御岳の風に実の入る走り蕎麦   今泉恂之介

新蕎麦や腹に雲巻く大浅間    大沢 反平

新蕎麦や常の暮らしの有り難く  金指 正風

新蕎麦や余震続きの北の国    大澤 水牛

「雑詠」

落鮎や来年も生きると喜寿の妻  大沢 反平

落蝉を拾へばジジと鳴きにけり  片野 涸魚

端座して墨する朝の蝉しぐれ   大石 拍人

葛のつる道に這ひ出る残暑かな  片野 涸魚

今が惜しつくづく惜しと蝉挽歌  藤野十三妹

(澤井二堂記)

 

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番町喜楽会第72回例会

番町喜楽会の9月例会は1日(木)午後6時半から番町ハイム1階会議室で行われた。この夜の兼題は「秋の暮」と「団栗」。投句は雑詠を含め5句だが、投句総数が欠席投句6人分を含め90句となり、選句数をいつもより多い8句としたため予想通り票が割れた。

最高点は6点で山口詩朗さんの「伸び伸びとはみ出してゐる秋刀魚かな」の1句。5点が無く、4点が「雲いまだ茜はなさぬ秋の暮 春陽子」と「ゆるゆるに生きて蕎麦打つ秋の暮 冷峰」の2句だった。以下、3点が9句、2点16句、1点23句という結果になった。3点以上獲得した句は別掲の通り。

【句会参加者】(出席)井上啓一、今泉而雲、大澤水牛、笹本塘外、須藤光迷、谷川透、玉田春陽子、野田冷峰、野見山恵子、星川佳子、前島厳水、山口詩朗、(投句参加)高井百子、高瀬大虫、高橋楓子、堤てる夫、徳永正裕、三好六甫。

「秋の暮」

雲いまだ茜はなさぬ秋の暮      玉田春陽子

ゆるゆるに生きて蕎麦打つ秋の暮   野田 冷峰

迷ひたし知らぬ道とる秋の暮     星川 佳子

角ひとつ曲がってみれば秋の暮    今泉 而雲

新宿で旅も終りや秋の暮       山口 詩朗

灯を散らし都電去り行く秋の暮    山口 詩朗

背後から来る影は誰秋の暮      高瀬 大虫

利尻富士裾野は海へ秋の暮      堤 てる夫

泣きぼくろ鏡に映す秋の暮      高橋 楓子

ひつそりと老老介護秋の暮      前島 厳水

「団栗」

愛してるなんていまさら団栗蹴る   高橋 楓子

「雑詠」

伸び伸びとはみ出してゐる秋刀魚かな 山口 詩朗

 

 

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水木会第101回例会

日経俳句会の水木会は8月17日(水)午後6時30分過ぎから、内神田・鎌倉橋交差点そばの日経第2別館8階会議室で、平成23年度第7回例会(通算101回)を開催した。朝夕に涼風を感じるようになったものの、日中の猛暑は相変わらずのうんざりする日が続く。元気な顔を見せたのは18人、投句参加も9人の多きを数え、投句総数は133句と賑わった。

兼題は「立秋」と「葡萄」。選句7句で句会を進めた結果、最高点は4点で、杉山智宥さんの「またひとつ木造三階消えし夏」、深田森太郎さんの「甲斐駒の影が落ち行く葡萄棚」、山口詩朗さんの「母となる日の間近なり巨峰熟る」の3句。次席3点は7句で、3点以上の高点句が合計10句と少なかった。その分、2点句24句、1点句44句と膨らみ、まるで打ち上げ花火のように選句結果が散らばった。兼題別、3点以上の高点句は次の通り。

「立秋」

ガード下立秋の風通りをり        植村 博明

秋立つや窓際に置く文机         広上 正市

露天湯に山靴一足今日の秋        吉野 光久

連山に雲湧き出でて秋に入る       吉野 光久

「葡萄」

甲斐駒の影が落ち行く葡萄棚       深田森太郎

母となる日の間近なり巨峰熟る      山口 詩朗

麹町給油所屋根に葡萄棚         小林 啓子

水洗ひポロポロ落ちる安葡萄       高石 昌魚

「雑詠」

またひとつ木造三階消えし夏       杉山 智宥

百日紅老いたる幹の力瘤         大熊 万歩

<出席者> 池村実千代、今泉恂之介、植村博明、大澤水牛、加藤明男、小林啓子、久保田操、澤井二堂、杉山智宥、堤てる夫、徳永正裕、広上正市、深田森太郎、藤野十三妹、星川佳子、水口弥生、山口詩朗、横井定利

<投句参加> 嵐田啓明、大熊万歩、大下綾子、佐々木碩、須藤光迷、高石昌魚、高橋淳、山田明美、吉野光久。  (堤てる夫記)

 

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銀鴎会第78回例会

8月の銀鴎会は10日(水)、内神田の日経第二別館会議室で開かれた。炎天下にもかかわらず12名の句友が参加し、「終戦日」についての認識、その表現についてのやり取りで盛り上がった。また、大澤水牛幹事長から双牛舎が発行した『芽吹き─「みんなの俳句」東日本大震災に寄せて』の紹介があり、購入者が相次いだ。

出席者は井上庄一郎、今泉恂之介、大倉悌志郎、大澤水牛、大沢反平、佐々木碩、澤井二堂、須藤光迷、高石昌魚、直井正、広上正市、山口詩朗氏の十二人。投句での参加は高瀬大虫、田中頼子、野田幸雄氏の三人。兼題は「秋の雲」「終戦日」。投句五句、選句六句。総投句数は75句。最高は4点で髙瀬大虫さんの「修験者の足の速さや秋の雲」」。3点は直井 正さんの「大漁の旗ひらめきて秋の雲」、大澤水牛さんの「歳時記の隅に埋もるる終戦日」など7句。2点は11句、1点23句。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

 

「秋の雲」

修験者の足の速さや秋の雲     髙瀬 大虫

大漁の旗ひらめきて秋の雲    直井  正

 

「終戦日」

歳時記の隅に埋もるる終戦日   大澤 水牛

添書に今日も晴れです終戦日   大沢 反平

ちちははの言葉少なし終戦日   田中 頼子

 

「雑詠」

雲の峰沖行く船を呑まんとす   佐々木 碩

青竹をきしませ鉾の回りたる   田中 頼子

白粉花咲くや銭湯開く頃          山口 詩朗

(広上正市記)

 

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番町喜楽会第71回例会

番町喜楽会は「広島原爆の日」の八月六日(土)午後一時から千代田区二番町の番町ハイム会議室で第七十一回例会を開いた。六十六年前のあの日と同じような厳しい陽射しの中、出席したのは、大澤水牛、今泉而雲、井上啓一、岩澤克恵、須藤光迷、高橋楓子、玉田春陽子、堤てる夫、星川佳子、前島巌水、三好六甫の十一人。高井百子、高瀬大虫、谷川透、徳永正裕、野田冷峰、山口詩朗の六人が投句参加した。

兼題は「雲の峰」「鰻」。総投句数八十五句を十人で清記したため、八句用の清記用紙に九句書き込む作業になった。選句も九句とたっぷり。その結果、最多の七点を得たのは大虫さんの「白焼きはうなぎの浴衣姿かな」の一句。季重なりを乗り越えて、白焼を浴衣姿に見立てたユーモラスな着眼に点が集まった。

次席は五点句で、「うな重や老いて姉妹の美しく 而雲」、「雲の峰喪服の人の急ぎ足 春陽子」、「雲の峰十勝の空の熱気球 正裕」の三句。続く四点句は、「鰻待つ三島の宿の古時計 水牛」、「うなぎのう絵文字になりて風泳ぐ 春陽子」、「鰻待つ扁額の詩文誦しつつ 正裕」、「雲の峰石鎚尾根を鷲づかみ 六甫」の四句。以下三点六句、二点十句、一点二十四句という結果になった。兼題別の高点句(三点以上)は次の通り。

 

「雲の峰」

雲の峰喪服の人のいそぎ足         玉田春陽子

雲の峰十勝の空の熱気球          徳永 正裕

雲の峰石鎚尾根を鷲づかみ         三好 六甫

銀色の機体吸ひ込む雲の峰         前島 巌水

 

「鰻」

白焼きはうなぎの浴衣姿かな        高瀬 大虫

うな重や老いて姉妹の美しく        今泉 而雲

鰻待つ三島の宿の古時計          大澤 水牛

うなぎのう絵文字になりて風泳ぐ      玉田春陽子

鰻待つ扁額の詩文誦しつつ         徳永 正裕

小あがりでうなぎ喰ふ仲怪しまれ      高瀬 大虫

備長の灰も薬味と鰻焼く          谷川  透

 

「雑詠」

どこから人がビルの谷間の盆踊り      大澤 水牛

夏草や浄土庭園在りし跡          須藤 光迷

夏雲や貨車連結の大音響          山口 詩朗

(堤てる夫記)

 

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水木会第100回例会

水木会は7月20日(水)、第100回句会を内神田の日経第二別館会議室で開いた。水木会発足(平成14年3月)からまる9年を経た記念すべき集まりとあって、台風6号が首都圏に迫るという悪条件下にもかかわらず、元気な顔ぶれが勢揃いした。

記念すべき句会の兼題は「夏の山」と「素麺」。最高点の4点を取ったのは徳永正裕さんの「路地の鉢電球ほどの茄子ふたつ」、佐々木碩さんの「大らかに盛って独りの冷素麺」の2句。次いで3点は加藤明男さんの「夏山や麓の村は過疎となり」、嵐田啓明さんの「ひとくちの素麺嬉し機内食」など7句出た。2点は21句、1点は35句。参加者の力量が向上しているうえに、生活に身近な兼題だったこともあって選句結果にばらつきが目立ち、全122句の半分以上に点が入った。。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「夏の山」

夏山や麓の村は過疎となり       加藤 明男

夏の山男一礼雲めざす      佐々木 碩

吊橋を渡るそこから夏の山    広上 正市

周波数ずれしラジオや夏の山   吉野 光久

「素麺」

大らかに盛って独りの冷素麺   佐々木 碩

ひとくちの素麺嬉し機内食    嵐田 啓明

素麺にオクラの星をちりばめる  今泉恂之介

合宿の素麺冷やす大盥      大熊 万歩

「雑詠」

路地の鉢電球ほどの茄子ふたつ  徳永 正裕

〈出席者〉嵐田啓明、池村実千代、今泉恂之介、今村聖子、大熊万歩、大澤水牛、久保田操、杉山智宥、須藤光迷、高石昌魚、徳永正裕、広上正市、星川

佳子、水口弥生、山口詩朗

〈投句参加〉 植村博明、大下綾子、加藤明男、小林啓子、佐々木碩、高橋淳、堤てる夫、藤野十三妹、横井定利、吉野光久

(広上正市記)

 

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酔吟会第93回例会

酔吟会の平成23年度第3回例会(通算93回)が7月16日(土)午後1時から、内神田・日経第二別館8階会議室で開かれた。当日は雲ひとつない青空。うだるような酷暑日で高齢会員の中には出席をためらう向きもあり、出席者は十一人、投句参加が八人に上った。

今回から新たに岡田臣弘氏(日経新聞社政治部・外報部・北京特派員などを経て今春まで名古屋商科大学教授)がメンバーに加わった。例会出席者は今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、片野涸魚、金指正風、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、藤村詠悟、山口詩朗の11名。投句参加は原文鶴、大石柏人、大平昭生、黒須烏幸、野田冷峰、藤野十三妹、星川佳子、吉野光久の各氏。

兼題は「雷」と「茄子」、投句は5句、投句参加者が多かったため選句を9句として句会を行った。その結果、最高点は4点で3句、次いで3点4句。2点24句、1点句24句と分散した。兼題別の3点以上獲得句は次の通り。

「雷」

雷鳴に驚く人も町もなく        大澤 水牛

「茄子」

宇宙より届きし色や茄子の紺      今泉恂之介

みちのくは故山に帰る茄子の馬     金指 正風

茄子の馬足が長すぎ短すぎ       山口 詩朗

寄り添ひてきゅうと鳴りたる茄子かな  大沢 反平

「雑詠」

炎天に男女集へり立ち煙草       今泉恂之介

己が手の置き所なく熱帯夜       星川 佳子

(澤井二堂記)

 

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