番町喜楽会第195回例会

20人で「芒種」と「時鳥」詠む

最高7点に光迷句と百子句

番町喜楽会は6月4日(土)に九段下の千代田区生涯学習館で、「芒種」と「時鳥」を兼題として令和4年6月例会(通算195回)を開催した。投句者は20人で、投句総数98句。出席者は6句、欠席者5句選句の結果、須藤光迷さんの「老鶯や讃岐は円き山ばかり」と高井百子さんの「田水入る一番乗りはあめんぼう」の2句が7点でトップの座に並んだ。二席には廣田可升さんの「父の日のZIPPOいまだ捨てがたし」の6点句が、三席には嵐田双歩さんの「時鳥札所巡りの前後ろ」と金田青水さんの「この辺の子つばめ皆んな駅育ち」の5点句が続いた。以下、4点6句、3点2句、2点12句、1点25句という結果であった。高点句(3点以上)は次の通り。

「芒種」

苗放る老母の面影芒種かな            池内 的中

膏薬を貼りて菜園芒種なり            大澤 水牛

留守番の芒種の犬は縁の下            谷川 水馬

田の面に揺るる空ある芒種かな          廣田 可升

沖縄戦語る古老や芒種の夜            廣田 可升

「時鳥」

時鳥札所巡りの前後ろ              嵐田 双歩

鬼怒川のつぶれ旅館やほととぎす         大澤 水牛

水面には空の青ありほととぎす          澤井 二堂

「当季雑詠」

老鶯や讃岐は円き山ばかり            須藤 光迷

田水入る一番乗りはあめんぼう          高井 百子

父の日のZIPPOいまだ捨てがたし       廣田 可升

この辺の子つばめ皆んな駅育ち          金田 青水

茹であげし蔓菜まことに初夏の色         大澤 水牛

《参加者》【出席14人】嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、金田青水、須藤光迷、高井百子、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、中村迷哲、廣田可升、向井愉里。【投句参加6人】池内的中、斉山満智、澤井二堂、星川水兎、前島幻水、山口斗詩子。  (報告 谷川水馬)

 

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