コロナ封じ願い亀戸七福神吟行を挙行

一月九日の土曜日、日経俳句会、番町喜楽会合同で恒例の七福神吟行を行なった。前日に一都三県に緊急事態宣言が再発令されたこともあり、どのように実施すべきかが問われる吟行となった。人口比で考えると決して感染者数は多くないというご意見もあり、それはその通りだとは思ったが、一方で医療機関の逼迫状況や医師・看護師の方々の悲痛な声も偽らざる現実と思え、参加者全員が高齢者の集まりであることも考慮すれば、極力感染リスクの低いやり方で吟行を実施すべしと考えた。その為に、昼間の吟行以上に楽しみにされている方の多い、夜の懇親会を早々に中止とさせていただいた。また、参加申込をされた方で、参加すべきかどうか悩まれている方は申し出て欲しい、というような異例の呼びかけも直前に行なった。
今回の吟行の舞台は亀戸七福神。JR亀戸駅にそれでも十名が元気に集合してくれたのは有難かった。常光寺(寿老人)→東覺寺(弁財天)→香取神社(恵比寿・大黒天)→普門院(毘沙門天)→天祖神社(福禄寿)→龍眼寺(布袋尊)と回り、最後は七福神詣の対象ではないが、亀戸天神社にお参りし散会とした。三々五々亀戸駅に引き返したが、会食を楽しみにしておられた方には、やはり申し訳ない気持ちが残った。なお、今回の新年吟行を期して、植村博明さんが俳号「方円」を名乗られることを明らかにされた。メール句会は投句三句、選句四句で行なったが、「みんなの俳句」のコメント常任執筆者が参加者の中に三名しかいなかったことから、吟行の選句としては異例なことだが、今回参加されなかった常任執筆者の方にも二句選句で加わっていただくようにお願いした。得票が分散した結果、最高点は四点句で「福詣終えて見上げるタワーに灯 三代」「水かぶる恵比寿大黒寒の行 木葉」「七福神巡り終へての一人鍋 水牛」の三句が並んだ。参加十名の代表句(上記三句を除く)は以下の通り。

冬晴れや亀戸の路地昭和の香        岩田 三代

福詣スカイツリーも見え隠れ        植村 方円

寒四郎野菊の墓のうらさびれ        大澤 水牛

梅の香を愛でて渡るや太鼓橋        岡田 鷹洋

御仏の右ほほ染める寒あかね        金田 青水

マスク取り香りをかぐや寒の梅       田中 白山

天神の裏路地梅のはや三分         玉田春陽子

句友集ふコロナ封じの福参り        徳永 木葉

七福神息子の肩借りスタートす       野田 冷峰

天神の空の青さや寒四郎          廣田 可升

(幹事:廣田可升記)

 

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