新春恒例行事・浅草名所七福神吟行

 

25人で快晴の浅草を闊歩

 

日経俳句会と番町喜楽会合同の新春七福神巡りは1月7日(土)午前9時、浅草雷門・浅草寺を起点に、ゴールは大根祭で賑わう待乳山聖天まで合計9寺社を訪れるコースで行われた。参加者は25人、高齢者の「らくらくコース」組と健脚向けの「フルコース」組に分かれたのが奏功して、全員が午後1時、打ち上げ懇親会場の言問橋西詰の老舗天麩羅屋「金泉」に到着した。

浅草七福神巡りは日経の旧酔吟会が平成19年1月に挙行、季節外れの豪雨に見舞われ「途中断念」という苦い体験をした。びしょ濡れで「金泉」に掛け込んだ十年前と違って、今回は冬晴れの穏やか日和に恵まれ「完歩」の宿願を果たした。

福詣句会は恒例により、メール句会方式で投句選句とも5句で実施した。作品には天・地・人に入選の格付けをした。その結果、今泉而云さんの「福詣昔紅蓮の空の下」に天賞が四つ、同じく「平和とは斯くなるものか福詣」にも天賞三つが付いた。また廣田可升さんの「道具屋の鍋に陽のさす御慶かな」にも天賞三つ、可升さんには「風呂吹きの湯気そつと吹く唇の紅」(天5、地3、人2、選+選=12点)もある。参加25人の代表句は下記の通り。

【参加者】「フルコース」(浅草寺、浅草神社、矢先神社、鷲神社、吉原神社、石浜神社、橋場不動尊、今戸神社、待乳山聖天)には、リーダー大澤水牛、嵐田双歩、池内健治、池村実千代、今泉而云、岡田臣弘、大下綾子、杉山智宥(自転車利用)、田中白山、谷川水馬、徳永正裕、廣田可升、中村哲=13人。「らくらくコース」(浅草寺、浅草神社、鷲神社、吉原神社、今戸神社、待乳山聖天)にはリーダー澤井二堂、井上啓一、大平睦子、片野涸魚、須藤光迷、高井百子、高瀬大虫、堤てる夫、野田冷峰、藤野十三妹、前島幻水、水口弥生=12人。

《七福神参加者代表句》

ふろふきや神も仏も相和して    嵐田 双歩(待乳山聖天の大根祭)

初夢を客に托した演芸場      池内 健治(浅草奥山風景)

七福神ついでに鍋を見る私     池村実千代(合羽橋道具街)

猫二匹縁をとりもち冬ぬくし    井上 啓一(今戸神社の招き猫)

福詣昔紅蓮の空の下        今泉 而云(吉原弁天界隈)

楽コースといふのもありて福詣   大澤 水牛(健脚組とらくらく組)

颯爽と自転車とばす年男      大下 綾子(レンタサイクルだとか)

寒の空下町の神上機嫌       大平 睦子(浅草は九福神で賑やか)

弓初め矢先はぴたり福禄寿     岡田 臣弘(矢先稲荷は弓と馬の神)

いつの世も祈りは絶えず寒椿    片野 涸魚(浅草寺境内に)

猪牙仕立て吉原遊びの夢詣     澤井 二堂(こういう夢見るのも浅草)

福禄寿ここにもちゃっかり招き猫  杉山 智宥(今戸神社は福禄寿)

福詣雷門を振り出しに       須藤 光迷(朝9時出発)

風呂吹きの長蛇の列やスカイツリー 高井 百子(聖天さんから向島を眺む)

仲見世の開く音くぐり福詣     高瀬 大虫(ようやく店が開き始めた)

冬晴や影向堂の金の鴟尾      田中 白山(浅草寺の大黒天が鎮座)

オクトパスボールの屋台福詣    谷川 水馬(なるほどタコヤキですか)

山谷堀むかし知らぬ子日向ぼこ   堤 てる夫(今は埋め立てられ公園に)

冬うらら今戸の絵馬の円き山    徳永 正裕(縁結びの絵馬はまん丸)

巡り終え年の酒汲むえびす顔    中村  哲(打上げは老舗天麩羅屋)

七福神苦界の池の錦鯉       野田 冷峰(吉原弁天には優美な鯉)

風呂吹きの湯気そつと吹く唇の紅  廣田 可升(確かに若い美人がいた)

福大根抱きし句友の顔眩し     藤野十三妹(お下がり大根にニコニコ)

浅草の元気をもらふ福詣      前島 幻水(浅草は活気づいている)

福禄寿あまたの願ひ長頭に     水口 弥生(皆の願いが詰まって・・)

(まとめ・報告 堤てる夫)

 

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