第98回番町喜楽会

番町喜楽会は11月11日(月)午後6時半から千代田区二番町の東京グリーンパレスホテルのレストラン「ジャルダン」で第98回例会を開いた。これまで奇数月の月曜日夜は九段下の千代田区立生涯学習館の会議室を借りて例会を行って来たのだが、今月は区の行事と重なり会議室の予約が取れなかったために会場を変更し、レストランで酒食を楽しみながらの句会を繰り広げることとした。出席者は11名、投句参加者が5名だった。

今回の兼題は「北風」と「蒲団」。食べながら飲みながらの句会では、選句披講を各人が筆記するのも大変なので、今回は須藤幹事にお骨折りいただき、あらかじめ参加者に全投句を並べた選句表を送って選句してもらい、それを集計して会場で「選句結果」を披露し、句会は合評会から始める型式を採用した。

投句5句、選句6句で句会を進めた結果、最高点は6点で「北風激し初めての名の魚食ふ 大虫」「人間も蒲団も軽くなりにけり 綾子」の2句。次席5点は「亡父の香いまだ薄れぬ蒲団かな 斗詩子」の1句。4点句は3句あり「北風や手になじみたる志野茶碗 佳子」「布団打つ母の姉さん被りかな 百子」「北風や猫に取られし小座布団 水牛」だった。以下3点が9句、2点13句、1点が20句続いた。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「北風」

北風激し初めての名の魚食ふ      高瀬 大虫

北風や手になじみたる志野茶碗     星川 佳子

北風や猫に取られし小座布団      大澤 水牛

シベリアンハスキー吠ゆる北の風    今泉 而雲

大北風に挑む舳先の高さ哉       谷川 水馬

北風に力見せたる旗の紐        玉田春陽子

すぎし日や石鎚山の北おろし      三好 六甫

 

「蒲団」

人間も蒲団も軽くなりにけり      大下 綾子

亡夫の香未だ薄れぬ蒲団かな      山口斗詩子

布団打つ母の姉さん被りかな      高井 百子

尾鰭つく噂話や蒲団越し        玉田春陽子

夢浅き羽毛布団の軽さかな       野田 冷峰

 

「雑詠」

地面すれすれ赤あか信州林檎かな    大澤 水牛

荒れ庭も甦へりけり草紅葉       高井 百子

着るものは着て珈琲を今朝の冬     田中 白山

 

(第98回例会参加者)【出席】井上啓一、今泉而雲、大澤水牛、須藤光迷、高瀬大虫、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、徳永正裕、野田冷峰、星川佳子【投句参加】岩沢克恵、高井百子、堤てる夫、三好六甫、山口斗詩子

(記録 大澤水牛)

 

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