出席13人、投句参加4人で「水澄む」「南瓜」を詠む。
「南瓜」は春陽子さんが7点、「水澄む」では佳子さんが6点
酔吟会は、9月9日(土)午後1時、東京・千代田区内神田の日経広告研究所(MIFビル)会議室で、平成29年度第5回例会(通算130回)を開催した。兼題は「水澄む」と「南瓜」で、選句7句で句会を進めた。出席者13名、投句参加は4名、投句総数は83句だった。
最高点は玉田春陽子氏の「助手席にシートベルトの大南瓜」の7点であった。次点6点句は星川佳子さんの「水澄むやエイもあらわる浜離宮」。佳子さんは雑詠句「秋澄むや外階段を下りる音」でも5点を獲得しており、投句した全部に票が入る好調ぶりを発揮した。以下4点句が2句、3点句6句、2点句13句、1点句は21句であった。兼題別高点句(3点以上)は次の通り。
「南瓜」
助手席にシートベルトの大南瓜 玉田 春陽子
目鼻口あけて酒屋の赤南瓜 須藤 光迷
妻に見せる男の沽券南瓜割る 徳永 正裕
髑髏シール貼られ花屋の南瓜かな 星川 佳子
南瓜煮や記憶の底のすきつ腹 玉田 春陽子
「水澄む」
水澄むやエイもあらわる浜離宮 星川 佳子
地の鼓動湧水澄むや柿田川 久保田 操
水澄むや磯野小蟹の隠れ穴 徳永 正裕
「雑詠」
秋澄むや外階段を下りる音 星川 佳子
様子見の雀ひょんひょん野分あと 大澤 水牛
火の山へ走る畦道曼珠沙華 玉田 春陽子
参加者(出席)今泉而云、大澤水牛、大沢反平、大平睦子、片野涸魚、久保田操、須藤光迷、高井百子、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、野田冷峰(投句参加)岡田臣弘、澤井二堂、藤野十三妹、星川佳子 (まとめ 高井百子)