「新年」と「炬燵」で幕開け
中沢義則、岡田陽々さんが初参加
酔吟会は1月14日午後1時、千代田区内神田の日経広告研究所会議室において、平成29年度初例会(通算126回)を開催した。兼題は「新年一般」と「炬燵」。出席者14名、投句参加5名。今回から日経文化部編集委員の中沢義則氏が参加、また双牛舎のホームページ見て句会見学を申し出ていた秋田県湯沢市観光協会(東京事務所)の岡田陽々さんが見学参加した。
投句5句、選句7句で句会を進めた結果、最高点は五点で岡田臣弘さんの「うたた寝の炬燵の母の小さきこと」の1句。臣弘さんは「雌鶏の小言で新年迎えをり」も次点の4点を獲得した。4点句は他に高井百子さんの「末っ子の位置は角っこ掘炬燵」、野田冷峰さんの「初富士や東久留米の駅舎から」「御代の春濠の漣退位論」の2句。初参加の岡田陽々さんの「書初の子の字の「走」走り出す」、堤てる夫さんの「家中がものぐさになる炬燵かな」、片野涸魚さんの「地吹雪に鍛え磨かれ津軽弁」の計7句と多く、逆に3点句は3句と少なかった。兼題別3点句以上は以下の通り。
「新年一般」
雌鶏の小言で新年迎えをり 岡田 臣弘
初富士や東久留米の駅舎から 野田 冷峰
書初め子の字の「走はしる」走り出す 岡田 陽々
初詣大股でゆく晴れ着かな 野田 冷峰
腹八分老いて六分や七草粥 玉田春陽子
「炬燵」
うたた寝の炬燵の母の小さきこと 岡田 臣弘
末っ子の位置は角っこ掘炬燵 高井 百子
家中がものぐさになる炬燵かな 堤 てる夫
小料理屋湯たんぽを置く炬燵かな 高井 百子
「雑詠」
地吹雪に鍛え磨かれ津軽弁 片野 涸魚
御代の春濠の漣退位論 野田 冷峰
参加者(出席)今泉而云,大澤水牛、大沢反平、大平睦子、岡田陽々、片野涸魚、久保田操、高井百子、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、中沢義則、野田冷峰、(投句参加)大石柏人、岡田臣弘、澤井二堂、藤野十三妹、星川佳子
(記録高井百子)