番町喜楽会第200回例会

 

水牛句「席譲る子」が最高6点、二席は水馬句「ママチャリ」

「十一月」と「大根」を詠む

番町喜楽会は令和4年11月の例会(通算第200回)を7日、東京・九段下の千代田区生涯学習館で開催した。18人から投句があり、11人が顔を揃えた。兼題は「十一月」と「大根」。選句6句(欠席者5句)で句会を進めた結果、大澤水牛さんの「はにかみて席譲る子や秋うらら」が6点でトップ、二席5点に谷川水馬さんの「ママチャリの前は大根子は後ろ」が入った。三席は4点で澤井二堂さんの「猫の手の温かき日や十一月」、須藤光迷さんの「月天心終着駅で待つ始発」、前島幻水さんの「子らも来て妻の傘寿の菊の宴」の3句が並んだ。3点が8句で、2点が15句、1点が24句と得点がばらけた。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「十一月」

猫の手の温かき日や十一月              澤井 二堂

十一月行きつ戻りつ冬になる             田中 白山

十一月実の落ち終えて木々眠る            田中 白山

列車待つ十一月の足湯かな              谷川 水馬

「大根」

ママチャリの前は大根子は後ろ            谷川 水馬

大根干し海の風良し日和良し             谷川 水馬

鯨肉の潮味浸みる大根煮               中村 迷哲

「当季雑詠」

はにかみて席譲る子や秋うらら            大澤 水牛

月天心終着駅で待つ始発               須藤 光迷

子らも来て妻の傘寿の菊の宴             前島 幻水

祖母が着て母着た晴れ着七五三            池内 的中

コスプレの少女の夜寒渋谷駅             徳永 木葉

(二百回例会に寄せて)

善き人の往き交う句会秋闌ける            堤 てる夫

《参加者》【出席11人】池内的中、今泉而云、大澤水牛、金田青水、須藤光迷、高井百子、田中白山、玉田春陽子、堤てる夫、廣田可升、前島幻水。【投句参加者7人】嵐田双歩、澤井二堂、谷川水馬、徳永木葉、中村迷哲、星川水兎、向井愉里。

(報告 須藤光迷)

 

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