酔吟会第157回例会開催、7月9日

 

16人集まって「土用」「腹当」の猛暑句を詠み合う

岡田鷹洋さん5点、4点を連発

酔吟会は7月9日、千代田区立スポーツセンターで第157回例会を開催した。兼題は「土用」」と「腹当」。16人が参加し出句総数80句。参議院選挙の真っただ中、また安倍元首相が凶弾に倒れるという衝撃の翌日であったが、句会は和やかに進んだ。選句6句で選句披稿を進めたところ、最高は5点句が4句並ぶ珍しい結果になった。さらに次点4点が5句と高得点句がひしめき合った。体調不良でしばらく入院していたという岡田鷹洋さんは5点句「入り婿の田植え励ます嫁姑」、4点句「腹当の韋駄天力車バイト女子」と最高点、次点句を両手に。他の5点句は、嵐田双歩さんの「庭に水我に土用のピルスナー」、玉田春陽子さんの「曲がっても突き当っても炎天下」、廣田可升さんの「七夕や平癒祈願の女文字」であった。次点4点句は、大澤水牛さん、杉山三薬さん、中村迷哲さん、高井百子さんの句が並んだ。この他、3点句は2句、2点句は11句。1点句が26句であった。酔吟会は、9月例会から会場を江東区の芭蕉記念館に移す。(3点以上の兼題別高得点句は以下の通り)

「土用」

庭に水我に土用のピルスナー       嵐田 双歩

ぬか床の漬かりの早き土用かな      中村 迷哲

「腹当」

腹当の韋駄天力車バイト女子       岡田 鷹洋

腹当のずれて椎の実ちょこなんと     大澤 水牛

「当期雑詠」

入り婿の田植え励ます嫁姑        岡田 鷹洋

曲っても突き当っても炎天下       玉田春陽子

七夕や平癒祈願の女文字         廣田 可升

猛暑日や脳味噌の釘抜け落ちる      大澤 水牛

熊谷に勝って伊勢崎冷やうどん      杉山 三薬

葛の花老いには重き乳房かな       高井 百子

墓洗ひ酒供ふれば天道虫         谷川 水馬

【参加者】嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、岡田鷹洋、金田青水、久保道子、杉山三薬、須藤光迷、高井百子、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、中村迷哲、廣田可升、向井愉里。   (報告高井百子)

 

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