酔吟会第140回例会

令和元年の初例会、「麦秋」「雹」を詠む

水牛さん、最高の四点二句、三点一句

酔吟会は5月11日(土)午後1時から、令和の初句会(通算140回)を東京・内神田の日経広告研究所(MIFビル)で開催した。出席17人、投句参加3人、兼題は「麦秋(ばくしゅう)」「雹(ひょう)」で、5句投句、7句選で句会を進めた。その結果、最高の4点に6句が並び、この内2句が大澤水牛さんの作。続く3点句は7句で、うち水牛作が1句あり、酔吟会の令和は「水牛デー」でスタートした感じ。2点句は16句、1点句は34句。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「麦秋」

麦秋の野に大の字のずる休み      大澤 水牛

麦秋や白黒がよし小津映画       片野 涸魚

陽に浮かぶゴッホの髭や麦の秋     久保田 操

道草を今日も叱られ麦の秋       谷川 水馬

麦秋や満蒙帰国開拓地         玉田春陽子

「雹」

木々の葉を雹打ち鳴らしパーカッション 藤野十三妹

雹過ぎて行くや酒場の安普請      今泉 而云

「雑詠」

メーデーを茄子苗植うる日と決める   大澤 水牛

母の日や電話に妻の晴れやかさ     大沢 反平

句会果てて野の花残る夏座敷      廣田 可升

薫風のひと日江東橋めぐり       大澤 水牛

ホームレスの顔彫り深し木下闇     廣田 可升

えごの花陽の暮れのこる跨線橋     星川 水兎

参加者(出席)嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、大沢反平、大平睦子、岡田鷹洋、片野涸魚、工藤静舟、久保田操、須藤光迷、高井百子、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、廣田可升、向井ゆり。(投句参加)澤井二堂、星川水兎、藤野十三妹。

(まとめ・堤てる夫)

 

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