第14回日経俳句会賞決定

英尾賞に入会2年目の岩田三代氏

俳句会賞は向井、片野、高橋、須藤の4氏

12月19日の日経俳句会年次総会、下期合同句会に続いて第14回日経俳句会賞の発表と贈賞式が行われた。英尾賞には岩田三代氏、日経俳句会賞には、向井ゆり、片野涸魚、高橋ヲブラダ、須藤光迷の四氏が選ばれた。岩田氏と向井氏は初受賞。片野、高橋、須藤の3氏は2回目の受賞となった。

昨年から選考委員会方式による選考となり今年は6人が担当。幹事の嵐田委員から「過去3年の受賞者を除くなどのルールに沿って、140句を対象に公平、公正に選考した」との選考経緯の説明があり、中沢会長から5氏に賞状と記念品が贈られた。

引き続き大澤水牛、今泉而云両顧問が掛け合いの形で5氏の作品を講評。軽妙なやり取りと含蓄のある内容に、会場は笑顔に包まれた。

受賞者がそれぞれ喜びの言葉を語ったが、特に初受賞の女性二人と、酔吟会最高齢の片野さんにひときわ大きな拍手が贈られた。

《日経俳句会賞英尾賞》

大空にダリの口ひげ夏つばめ    岩田 三代

《日経俳句会賞》

眠る子がふいに笑へり冬銀河    向井 ゆり

蚊帳の中君は蛍を放ちけり     片野 涸魚

春告げる風掴まんと赤子の手    高橋 ヲブラダ

底知れぬ嘘と忖度木下闇      須藤 光迷

 

 

This entry was posted in 句会報告. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>