酔吟会第135回例会

 

「コッペパン」の水馬句が5点、水牛、静舟、百子、木葉4点で続く

酷暑のなか12人が出席、投句参加6人

 

酔吟会は7月14日(土)午後1時から、東京・内神田の日経広告研究所会議室で今年4回目となる7月例会(通算135回)を開催した。兼題は「雲の峰」と「浴衣」で、18人から計90句の投句があった。連日の猛暑日の中、出席者は12人、投句参加者は6人。「暑さ凌ぎ」代として選句はいつもの6句選を1句増やし、7句選の特別振舞い。だからという訳でもあるまいが、最高の5点句は「峰雲の子雲孫雲コッペパン」の水馬句が輝いたほか、4点句に4人が勢揃いする大賑わい。水牛さん「買ひ出しの道遠かりし雲の峰」、静舟さん「浴衣地の縫い目辿れば祖母の顔」、百子さん「雨の音あちこち違ふ夏木立」、木葉さん「雷電の墓に詣でり雲の峰」と並んだ。続く3点にも佳句続々で計7句、2点12句、1点18句だった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「雲の峰」

峰雲の子雲孫雲コッペパン    谷川 水馬

買ひ出しの道遠かりし雲の峰   大澤 水牛

雷電の墓に詣でり雲の峰     徳永 木葉

突堤で喇叭の稽古雲の峰     大沢 反平

画用紙の白を生かして雲の峰   高井 百子

十津川を渡れば古道雲の峰    野田 冷峰

始まりはいつも気づかず雲の峰  星川 水兎

「浴衣」

浴衣地の縫い目辿れば祖母の顔  工藤 静舟

大きめの宿の浴衣の妻に酌    嵐田 双歩

ぎこちなき下駄のはこびや初浴衣 玉田春陽子

「雑詠」

雨の音あちこち違ふ夏木立    高井 百子

いつよりか片蔭伝ふやうになり  片野 涸魚

参加者(出席)嵐田双歩、今泉而云、大澤水牛、大沢反平、大平睦子、岡田鷹洋、片野涸魚、久保田操、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、野田冷峰。(投句参加)工藤静舟、澤井二堂、須藤光迷、高井百子、徳永木葉、星川水兎。

(まとめ・てる夫)

 

 

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