酔吟会第128回例会

参加16名で「初鰹」「葉桜」を詠む

酔吟会は、5月13日(土)午後1時、東京・千代田区内神田の日経広告研究所会議室で、平成29年度第3回例会(通算128回)を開催した。兼題は「初鰹」「葉桜」で、出席者12名、投句参加は4名、投句総数は80句だった。

投句5句、選句7句で句会を進めた結果、最高点は5点で星川佳子さんの兼題句「葉桜や牛乳受けの残る家」、所用で欠席した谷川水馬さんの雑詠句「日の入りを惜しみて飛ぶや初燕」の2句であった。続く4点句は雑詠句の大澤水牛さんの「窓開けて夕餉支度の五月来ぬ」、高井百子さんの「溜池や水整ひて五月かな」の2句。3点句は玉田春陽子さんの「家出猫探す貼紙花は葉に」と澤井二堂さんの「葉桜に上野は元の上野のかな」の2句。もうひとつの兼題「初鰹」は、この日好調の星川佳子さんの「初鰹海なき県の居酒屋に」と玉田春陽子さんの「初鰹黄綬褒章祝う会」、さらに今泉而云さんの「水撒けば紺冴ゆるなり初鰹」がそれぞれ3点を獲得した。三点句はこれらを含めて計5句。以下、2点句が10句、1点が31句であった。兼題別三点句以上の高点句は次の通り。

「葉桜」

葉桜や牛乳受けの残る家       星川 佳子

家出猫探す貼紙花は葉に       玉田春陽子

「初鰹」

水撒けば紺冴ゆるなり初鰹      今泉 而云

初鰹黄綬褒章祝う会         玉田春陽子

初鰹海なき県の居酒屋に       星川 佳子

「雑詠」

日の入りを惜しみて飛ぶや初燕    谷川 水馬

窓開けて夕餉支度の五月来ぬ     大澤 水牛

溜池の水整ひて五月かな       高井 百子

葉桜に上野は元の上野かな      澤井 二堂

《参加者》(出席)今泉而云,大澤水牛、大沢反平、大平睦子、久保田操、岡田臣弘、片野涸魚、高井百子、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子。(投句参加)澤井二堂、谷川水馬、野田冷峰、藤野十三妹。 (報告 高井百子)

 

 

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