番町喜楽会第91回例会

番町喜楽会は4月6日(土)午後1時から千代田区二番町の番町ハイム会議室で平成25年第4回例会(通算91回)を開いた。兼題は「桜餅(さくらもち)」「長閑(のどか)」で、欠席投句も含め会員19人から95句の投句があった。

春の暴れ低気圧接近で雲行きあやしい土曜日の昼下がり、会場に姿を見せたのは12人、選句6句(欠席選句は各5句)で句会を進めた結果、最高は9点で大澤水牛さんの「縁談を笑ひ飛ばして桜餅」の1句。水牛さんの句作裏話をきっかけに「最近縁談事情」で合評会が弾んだ。次席は徳永正裕さんの「桜餅たちまち妻の京言葉」の7点句、3席は星川佳子さんの「吹きあぐる風の形に桜散る」で6点句。

5点句は谷川水馬さんの「曳かれゆく浚渫船や湾のどか」、4点句が今泉而雲さんの「茶を淹れて男やもめの桜もち」と続いた。以下、3点は6句、2点13句、1点23句。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「桜餅」

縁談を笑ひ飛ばして桜餅      大澤 水牛

桜餅たちまち妻の京言葉      徳永 正裕

茶を淹れて男やもめの桜もち    今泉 而雲

桜餅おさなき恋の話など      須藤 光迷

「長閑」

曳かれゆく浚渫船や湾のどか    谷川 水馬

長閑さや鯉の昼寝に付き合ひて   高瀬 大虫

長閑なるこのひと時のカフェオ―レ 高橋 楓子

のどけしや不動の索もたゆむほど  加沼 鬼一

のどけしや足だけ見える乳母車   高井 百子

「雑詠」

吹きあぐる風の形に桜散る     星川 佳子

相続や田園調布の老桜       高瀬 大虫

 

参加者(出席)井上啓一、今泉而雲、大澤水牛、須藤光迷、高井百子、高瀬大虫、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子(投句参加)岩沢克恵、加沼鬼一、笹本塘外、高橋楓子、野田冷峰、前島巌水、三好六甫  (まとめ・堤てる夫)

 

 

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