水木会第91回例会開催

水木会の第91回例会が、8月18日(水)午後6時半から東京大手町・日本経済新聞社会議室で開かれた。夏休みの真っ最中であり、ことに連日の猛暑で果たしてどれほどの人数が集まるのか危ぶまれたが、定刻には16人が元気な顔を見せ、暑さもものかはいつも通り活発な合評会を繰り広げた。

この日の兼題は「秋の燈」と「糸瓜」。投句は3句以上5句以内。選句は投句参加者が12人と多かったため7句とした。3点以上獲得した句は以下の通り。

「秋の燈」

秋の燈や母のメールの一行詩     橫井 定利

秋の燈や我が顔映すガラス窓     和泉田 守

秋の燈や買置き本の山二つ      堤 てる夫

長江や人住む船の秋ともし      今泉恂之介

指で拭くメガネの曇り秋灯下     加藤 明男

「糸瓜」

人知れず骸となりし糸瓜かな     加藤 明男

碁敵をぶらりと訪ひし糸瓜かな    今泉恂之介

逡巡もどこ吹く風の糸瓜かな     吉野 光久

糸瓜棚母の話はあちこちへ      星川 佳子

何もなきよき日なりけり糸瓜垂るる  今村 聖子

「雑詠」

雲の上に雲の流るる今朝の秋     吉野 光久

句読点なきがごとくの炎暑かな    今村 聖子

甕棺の中にかなかな木霊せり     大熊 万歩

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