「どんど焼き」や「新年」「枯草」を詠む
三四郎句会の2017年1月例会(第46回)は19日午後1時半から東京・神田錦町の宗保第二ビル内で行われた。出席者は12人。欠席投句・選句の2人を加えて参加者は14人となった。今回の兼題は「どんど焼き」「枯草」「新年一般」で、選句の結果、「のど飴を含みて独り寒座禅」(今泉而云)が最高点の6点を獲得。「獅子舞に赤子を噛ませ皆笑顔」(田村豊生)と「厄年はもう来ぬ齢燗熱し」(岡本崇)が4点。3点句は9句が賑やかに並んだ(下記参照)。
◇出席者 石黒賢一 石丸雅博 今泉而云 宇佐美論 宇野木敦子 河村有弘 後藤尚弘 竹居照芳 田村豊生 深瀬久敬 吉田正義 渡邉信=12人
◇欠席投句選句者 印南進 岡本崇=2人
第46回三四郎句会兼題別高点句(三点以上)
「どんど焼き」
どんど焼き火柱天を突き抜けり 宇佐美 諭
流木も泡を噴きそむ浜とんど 岡本 崇
天かけて龍立ち昇るどんど焼き 吉田 正義
「枯草」
枯草の田畑原野に戻りつつ 今泉 而云
枯草や大地にいのち宿しけり 宇佐美 諭
枯草の匂ひ振りまき子らまろぶ 河村 有弘
枯草や轍の間にうずくまり 石黒 賢一
「新年一般」
乾きける柏手の音初社 吉田 正義
「当季雑詠」
のど飴を含みて独り寒座禅 今泉 而云
厄年はもう来ぬ齢燗熱し 岡本 崇
獅子舞に赤子を噛ませ皆笑顔 田村 豊生
武蔵野の枯葉を浴びて郷の墓 印南 進