石丸雅博さん「深谷葱」の句が最高点6点
三四郎句会の11月例会(第45回)は17日午後1時半から東京・神田錦町の宗保第二ビル内で行われた。出席者は10人。欠席投句、選句を加えて参加者は14人となった。選句の結果、「深谷葱箱ごと背負う老婆かな」(石丸雅博)が最高点の6点を獲得。続いて「枯葉踏み又踏み幼児したり顔」(竹居照芳)と「秋の陽と雲切り取りし水たまり」(深瀬久敬)の2句が5点で続いた。
◇出席者 石丸雅博、今泉而云、宇佐美諭、宇野木敦子、河村有弘、後藤尚弘、竹居照芳、深瀬久敬、吉田正義、渡邉信。◇欠席投句者 印南進、岡本崇、田村豊生、石黒賢一。
第45回例会での兼題別高点句(3点以上)は以下の通り。
「十一月」
陽を映す十一月の障子かな 宇佐美 諭
十一月色うつろひの盛りかな 石丸 雅博
「葱」
深谷葱箱ごと背負う老婆かな 石丸 雅博
葱だけが背のびをしたりレジ袋 石黒 健一
マイガーデン泥ねぎ寄せて鍬仕舞う 印南 進
地酒酌む下仁田葱の焼き加減 岡本 崇
「当季雑詠」
枯葉踏み又踏み幼児したり顔 竹居 照芳
秋の陽と雲切り取りし水たまり 深瀬 久敬
冬うらら稲村ケ崎トビの舞う 印南 進
胡弓哭く月の影踏み風の盆 河村 有弘
鶏頭や子規が見つめし生命立つ 河村 有弘
(報告 今泉而云)