番町喜楽会の7月例会(通算106回)は7月7日(月)、どんぴしゃり「七夕句会」となり、会場の千代田区九段の区立生涯学習館には定刻前に出席者11人が勢揃い。兼題は「七夕(たなばた)」「向日葵(ひまわり)」で、投句参加者の作品を含め投句総数79句、6句選句で句会を進めた。その結果、最高は4点で「向日葵やあつけらかんと転職す 今泉而雲」「向日葵に負けぬブラウス選びけり 岩沢克恵」「短冊に追伸もあり星祭り 玉田春陽子」「向日葵の出迎へありて無人駅 前島巌水」の4句が並んだ。続く3点は7句、以下2点19句、1点17句。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。
「七夕」
短冊に追伸もあり星祭り 玉田春陽子
魚屋の閉じた通りや星祭 今泉 而雲
色紙のくさりで舫ふ星の恋 高瀬 大虫
「向日葵」
向日葵やあつけらかんと転職す 今泉 而雲
向日葵に負けぬブラウス選びけり 岩沢 克恵
向日葵の出迎へありて無人駅 前島 巌水
向日葵や闘牛場の砂埃 須藤 光迷
陽に背く向日葵もあり偕生園 高井 百子
「雑詠」
ハンカチにけふ一日の皺あまた 玉田春陽子
麦秋や土曜日午後のコンバイン 堤 てる夫
気がつけばユニクロずくめ夏衣 前島 巌水
参加者(出席)今泉而雲、大澤水牛、須藤光迷、高瀬大虫、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、野田冷峰、星川佳子、前島巌水(投句参加)井上啓一、岩沢克恵、大下綾子、高井百子、徳永正裕 (まとめ・堤てる夫)