番町喜楽会は3月4日(月)午後6時半から千代田区・九段生涯学習館で、平成25年第3回例会(通算90回)を開いた。兼題は「日永(ひなが)」と「囀(さえずり)」で、投句参加6人を含めて19人から95句が寄せられた。
6句選句で句会を進めた結果、最高は田中白山さんの「囀や人は静かに恋をせり」の7点句。次席5点は3句が並び、その中に白山さんの「挨拶の一つに春の寒さかな」の句が入り、ワン・ツー・フィニッシュの「白山デー」となった。残る5点句2句は岩沢克恵さんの「雨脚の絹糸となり雛納め」と玉田春陽子さんの「永き日や目無し達磨の薄ぼこり」だった。
続く4点は徳永正裕さんの「昼席のはねて日永の上野山」の1句のみ。3点句は井上啓一さんの「永き日に卵を二つ生みにけり」、須藤光迷さんの「春光やアベノミクスという魔球」、星川佳子さんの「廃屋のやうな道具屋暮遅し」の3句。今回は3点以上の高点句が8句にとどまり、2点12句、1点32句と分散した。
参加者(出席)今泉而雲、大澤水牛、笹本塘外、須藤光迷、高井百子、高瀬大虫、田中白山、谷川水馬、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子、前島巌水(投句参加)井上啓一、岩沢克恵、高橋楓子、野田冷峰、三好六甫、山口斗詩子 (まとめ・堤てる夫)