酔吟会の平成24年度第6回例会(通算101回)は、11月10日(土)午後1時から、鎌倉橋交差点そばの日経第二別館8階会議室で開かれた。
関東近郊は紅葉の見ごろで、旅行に出かける人も多かったせいか、出席者は10人と少なかったが、今回から日経俳句会の会員である久保田操さんが加わったことで、酔吟会は少し若返った雰囲気となった。
出席者は大澤水牛、大沢反平、片野涸魚、金指正風、久保田操、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子、藤村詠悟。投句参加は今泉恂之介、岡田臣弘、吉野光久の3人。
兼題は「酉の市」と「塩鮭」、投句5句、選句7句で句会を行った結果、最高点は四点で2句、3点が7句、2点10句、1点句21句となった。兼題別の3点以上の句は次の通り。
「酉の市」
夕空の果てに富士あり三の酉 今泉恂之介
今さらと思ひながらも熊手かな 大澤 水牛
年金で今年も小さき熊手買ふ 澤井 二堂
歯切れよし半纏茶髪の熊手売 岡田 臣弘
「塩鮭」
塩鮭のあはれ見得切る面構へ 吉野 光久
イケメンの世に塩鮭の面構え 金指 正風
塩鮭になほ塩振って老いを知る 大沢 反平
「雑詠」
行く秋や快気祝いの酔あさく 吉野 光久
河豚ちりや雑炊までのもう一本 堤 てる夫
(まとめ・澤井二堂)