酔吟会の平成24年度第4回例会(通算99回)は、7月14日(土)午後1時から、鎌倉橋交差点そばの日経第二別館8階会議室で開かれた。
梅雨の末の豪雨が北九州を襲い、東京はつかの間の晴れで蒸し暑い日だった。出席者は今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、片野涸魚、金指正風、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕の9人。投句参加は藤野十三妹、藤村詠悟、星川佳子、吉野光久の4人だった。
兼題は「黄金虫」と「土用」、投句5句、選句7句で句会を行った。その結果、最高点は4点で2句、続く3点が7句、2点7句、1点が18句となった。兼題別の三点句以上は次の通り。
「土用」
土用干しあの世の分までうず高く 岡田 臣弘
土用干しセピア色なる毛語録 岡田 臣弘
どんぶりを穴子に代えて土用かな 金指 正風
牡蠣筏揺りかごとなる土用波 徳永 正裕
猫たちの寝姿ゆるむ土用かな 星川 佳子
「黄金虫」
黄金虫学生下宿古畳 星川 佳子
「雑詠」
憚らず大向日葵の立ち上がる 大沢 反平
もくもくと吊橋渡る毛虫かな 片野 涸魚
気がつけば死の話など夕端居 吉野 光久
(まとめ:澤井二堂)