首位に的中句「響き一筋」、二席春陽子句「硝子の魚」
17人が「風薫る」「更衣」詠む
番町喜楽会は令和8年5月例会(通算第238回)を11日(月)午後6時半から東京・九段下の千代田区生涯学習館で開催した。25度近くの心地よい暖かさの天気となり、句会出席者は9人と久々の賑わいを見せた。兼題は「風薫る」と「更衣」。17人から85句の投句があり、選句6句(欠席者は5句)の結果、池内的中さんの「的中の響き一筋風薫る」が6点で首位の座を占めた。二席5点は玉田春陽子さんの「箸置きの硝子の魚夏近し」が続き、三席4点には嵐田双歩さんの「ぐいと引く櫂の手応え風薫る」と廣田可升さんの「ため息で暮れる憲法記念の日」が並んだ。そのほかは3点が7句、2点14句、1点21句。実力伯仲というか団栗の背比べというか、相変わらず票が割れた。また、兼題の「更衣」に3点以上の高点句が無いという珍しい結果になった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。
「風薫る」
的中の響き一筋風薫る 池内 的中
ぐいと引く櫂の手応え風薫る 嵐田 双歩
母子手帳スマホに在りて風薫る 金田 青水
白内障手術終わりて風薫る 斉山 満智
風薫るつむじ二つの悪戯っ子 徳永 木葉
当季雑詠
箸置きの硝子の魚夏近し 玉田春陽子
ため息で暮れる憲法記念の日 廣田 可升
そよ風を独り占めして三尺寝 嵐田 双歩
禁酒とは酷な話よ初鰹 須藤 光迷
梅雨空の旧軍港の街歩く 堤 てる夫
苗売り場ながめる母を待ちてをり 向井 愉里
《参加者》【句会出席9人】池内的中、大澤水牛、金田青水、須藤光迷、玉田春陽子、中村迷哲、廣田可升、星川水兎、向井愉里。【投句参加8人】嵐田双歩、斉山満智、沢井二堂、高井百子、堤てる夫、徳永木葉、前島幻水、山口斗詩子。
(報告 須藤光迷)


