酔吟会第176回例会

10人が参加、「新米」「無」を詠む

首位7点に木葉句と春陽子句、二席双歩句、三席に千虎句

酔吟会は令和7年9月例会(通算第176回)を13日(土)午後1時から江東区の古石場文化センターで開催した。兼題は「新米」、杉山三薬さんから出題された席題は「無」。雑詠を含め投句5句、選句6句(うち特選1句)の結果、首位7点句に玉田春陽子さんの「字余りのような八十過ぎの秋」と徳永木葉さんの「病める眼を色無き風にさらしたり」が並び、二席5点句には嵐田双歩さんの「秋彼岸いつまで回る室外機」が選ばれた。三席4点句には岩田千虎さんの「することも無き一日や秋の雲」と徳永木葉さんの「新米や通夜の厨の塩むすび」が続き、3点句には嵐田双歩さんの「今年米少し離れて備蓄米」が入った。いつもの句会では3点句が多く出るのに、今回は1句のみという珍現象となった。

この日は猛暑が一段落したやや過ごしやすい気候で、会場が初めて使用する古石場文化センターということもあり、少し早めに門前仲町駅前に集合し、深川不動堂、富岡八幡宮、親水公園、文化センター内の小津安二郎展示コーナーを巡る、ミニ吟行のような句会となった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「新米」

新米や通夜の厨の塩むすび             徳永 木葉

今年米少し離れて備蓄米              嵐田 双歩

「無」

病める眼を色無き風にさらしたり          徳永 木葉

することも無き一日や秋の雲            岩田 千虎

当季雑詠

字余りのような八十過ぎの秋            玉田春陽子

秋彼岸いつまで回る室外機             嵐田 双歩

《句会参加者10人》嵐田双歩、岩田千虎、大澤水牛、岡田鷹洋、金田青水、杉山三薬、須藤光迷、玉田春陽子、徳永木葉、廣田可升。

(報告 廣田可升)

 

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