番町喜楽会第224回例会

17人参加「立春」「クロッカス」を詠む

光迷、愉里が首位並走

「番町喜楽会賞」贈賞式も挙行

番町喜楽会は2月1日、千代田区立生涯学習館(九段下)で第224回例会を行った。1月は恒例の七福神吟行会で代替したため、この日が令和7年の初句会となった。句会に先立ち、恒例の「番町喜楽会賞」贈賞式が行われ、前島幻水、堤てる夫、徳永木葉、山口斗詩子四氏が表彰された。

2月句会には会員17氏から兼題「立春」「クロッカス」と当季雑詠の合計85句が寄せられた(田中白山氏は都合により欠場)。句会には9人が出席し選句・披講、合評会を行った。出席者6句選句、投句参加者5句選句を集計した結果、最高点は須藤光迷さんの「大和路へ誘う友あり春立ちぬ」と向井愉里さんの「百八十卒寿夫婦の年の豆」が5点で並んだ。続く4点には金田青水さんの2句と星川水兎さん、斉山満智さんの合計4句がひしめき合い、3点には6句が押しくら饅頭となった。2月例会の高点句(3点以上)は以下の通り。

「立春」

大和路へ誘う友あり春立ちぬ       須藤 光迷

春立つや庭でスキップするカラス     斉山 満智

立春大吉婆の読経はまだ続く       大澤 水牛

インフルもコロナも逸れて春立ちぬ    高井 百子

立春の裸電球古書の店          徳永 木葉

「クロッカス」

見廻りの猫またぎゆくクロッカス     金田 青水

教室の窓辺一列クロッカス        向井 愉里

「当季雑詠」

百八十卒寿夫婦の年の豆         向井 愉里

春霞スカイツリーを丸呑みに       金田 青水

東京駅二十三番線の春          星川 水兎

いつの間に少年の顔寒稽古        廣田 可升

バレンタイン婆もときめきチョコ用意   山口斗詩子

【参加者】(出席)廣田可升、大澤水牛、金田青水、須藤光迷、高井百子、玉田春陽子、堤てる夫、前島幻水、向井愉里。(投句参加)嵐田双歩、池内的中、斉山満智、澤井二堂、徳永木葉、中村迷哲、星川水兎、山口斗詩子。

(報告 大澤水牛)

 

This entry was posted in 句会報告. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>