双歩句「黙祷」最高9点、二席は水兎句「育休男子」
17人で「半夏生」「蝉」詠む
番町喜楽会は令和6年7月例会(通算第218回)を7月1日(月)、東京・九段下の千代田区生涯学習館で開催した。17人から投句があり、この夜の句会には9人が顔を揃えた。兼題は「半夏生」と「蝉」。選句6句(欠席者は5句)で句会を進めた結果、嵐田双歩さんの「黙祷の長き一分蝉時雨」が9点で一席を飾った。二席には星川水兎さんの「初めての育休男子半夏生」の6点句、三席には大澤水牛さんの「消せば来る迷惑メール梅雨じめり」の4点句が続いた。以下、3点5句、2点15句、1点30句という結果で、3点以上の高得点句が少なく、点数がばらけた結果となった。兼題別の高点句(3点以上)は下記のとおり。
「半夏生」
初めての育休男子半夏生 星川 水兎
大店の大きな暖簾半夏生 嵐田 双歩
「蝉」
黙祷の長き一分蝉時雨 嵐田 双歩
杖借りていざ初蝉の立石寺 徳永 木葉
当季雑詠
消せば来る迷惑メール梅雨じめり 大澤 水牛
トマト嫌いだけど大好きオムライス 須藤 光迷
四股ひとつ踏めぬ身となり蟾蜍 須藤 光迷
武蔵野のハケに湧く水湧く螢 中村 迷哲
《参加者》【出席9人】大澤水牛、金田青水、田中白山、須藤光迷、玉田春陽子、中村迷哲、廣田可升、前島幻水、向井愉里。【投句参加8人】嵐田双歩、斉山満智、高井百子、谷川水馬、堤てる夫、徳永木葉、星川水兎、山口斗詩子。
(報告・廣田可升)