第4回NPO法人双牛舎総会・俳句大会

2月18日(水)午後6時半、内幸町・日本記者クラブでNPO法人双牛舎の第4回総会が開かれ、日経俳句会、番町喜楽会のメンバーからなる双牛舎会員38人が出席した。

高橋楓子さん(番町喜楽会)の総合司会で、まず双牛舎代表理事大澤水牛が、「双牛舎が正式にNPO法人になってから丸三年たったが、日経俳句会、番町喜楽会の句会運営協力、会報発行、勉強会、双牛舎俳句大会の開催、ブログによる会員諸氏の作品発信、句集や随筆集などの書籍出版を通じて、主な事業目的として掲げた俳句振興の仕事はまずまず順調に行うことができた。4年目に入った今年も引き続き各種事業を行う計画なので、会員諸氏のお力添えをお願い申し上げる」と挨拶。

井上庄一郎さん(日経俳句会銀鴎会)の音頭で乾杯、パーティに移り、恒例行事「双牛舎俳句大会」が行われた。句会はあらかじめ会員に兼題「沈丁花」と雑詠を1句ずつ投句してもらったものを、大きな選句表に書き出し場内に掲示、出席者が自分の選んだ7句に赤いシールを貼り付けて行く「公開選句」方式で進めた。

今回の選句対象作品は出席者と投句参加者を加えた45名からの90句。投句参加者の選句シールも幹事が貼り付け、選句を終了、シールを数えた結果、「天賞」は11点、続く「地賞」は10点、「人賞」が8点と7点。「天」「地」「人」各3句、合計9句の作者には須藤光迷、大澤水牛の陶芸作品が賞品として贈られた。

この俳句大会の入賞句は書家赤池溪舟さんが揮毫、短冊に仕立てたものがそれぞれの作者に贈られることになっている。句会に先立ち今泉恂之介代表理事が昨年の入賞者10人の句を改めて読み上げ短冊を贈呈した。今年の第3回双牛舎俳句大会入賞句の短冊は来年の大会で贈られる。

今回の入賞句9句は以下の通り。

「天」賞

春立つや為すべきことの指を折り   堤 てる夫(水木会・酔吟会)

沈丁をほのかに聞きて靴磨く     須藤 光迷(銀鴎会・喜楽会)

木瓜活くる妻正眼の構へかな     谷川  透(喜楽会)

 

「地」賞

席つめて会釈かはすや春の風     植村 博明(水木会・銀鴎会)

諍ひの果ての沈黙沈丁花       嵐田 啓明(水木会)

鉄棒の高さ追ひこし卒園す      池村実千代(水木会)

 

「人」賞

見えさうな沈丁の香を吸ひにけり   佐々木 碩(銀鴎会)

老妻は二つ買ひけり桜餅       大石 柏人(酔吟会)

宵闇のどこかにいつも沈丁花     吉野 光久(水木会・酔吟会)

 

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