日経俳句会第247回例会

38人参加、「踏青」を詠む

首位9点に朗・迷哲句並ぶ

日経俳句会は令和8年3月例会(通算247回)を3月22日(日)午後2時から鎌倉橋の千代田区立スポーツセンター集会室で開いた。各地の桜もほころぶ行楽日和に出席は7人にとどまったが、春風をうけて談論風発の句会となった。兼題は「踏青・青き踏む」。38人から112句の投句があり、6句選(欠席は5句)の結果、首位は篠田朗さんの「川土手に緑の音符ナズナ振る」と中村迷哲さんの「卒業の群ゆるゆるとほどけ散る」の9点句が分け合った。二席6点には加藤明生さんの「青き踏むジーンズ似合ふ八十路かな」、迷哲さん「青き踏むリュックに小さき縫ぐるみ」、須藤光迷さん「花びらの重たくほどけ紫木蓮」の3句が並び、三席5点には和泉田守さんの「雑草という草はなし青き踏む」など4句が入った。以下、4点10句、3点9句、2点14句、1点36句だった。兼題別の高点句(3点以上)は以下の通り。

「踏青・青き踏む」

青き踏むジーンズ似合ふ八十路かな          加藤 明生

青き踏むリュックに小さき縫ぐるみ          中村 迷哲

雑草という草はなし青き踏む             和泉田 守

足裏のいのちの湿り青き踏む             伊藤 健史

踏青や昼は持参のゆで卵               植村 方円

素手素足子らに倣ひて青き踏む            水口 弥生

踏青の四つ葉見つかる所まで             嵐田 双歩

青き踏む太古の鼓動足裏に              岩田 千虎

青丹よし奈良の山道青き踏む             篠田  朗

冠動脈さびてはおらず青き踏む            須藤 光迷

願わくはツレの長生き青き踏む            高井 百子

貝塚のありし公園青き踏む              徳永 木葉

肩組めば別れのエール青き踏む            徳永 木葉

青踏むや柵を隔てて馬と我              溝口戸無広

当季雑詠

川土手に緑の音符ナズナ振る             篠田  朗

卒業の群ゆるゆるとほどけ散る            中村 迷哲

花びらの重たくほどけ紫木蓮             須藤 光迷

近くなる遠くのいくさ春疾風             植村 方円

獣出づ下駄の片方庭の隅               高井 百子

友よ来よあと幾度の花の宴              須藤 光迷

春疾風パンドラの匣蓋が飛び             中嶋 阿猿

潮風を包みて甘し春キャベツ             中嶋 阿猿

鳥帰る空に異形のオスプレイ             中村 迷哲

駅弁を二つ買ふ癖山笑ふ               横井 定利

三月はゆっくり早く過ぎ去りぬ            池村実千代

のどけしや洗い残した椀ひとつ            和泉田 守

春の月このやはらかさあの青春            大沢 反平

啓蟄に土管も生えし大阪や              高橋ヲブラダ

《参加者》【出席7人】岩田千虎、大澤水牛、金田青水、篠田朗、杉山三薬、中村迷哲、溝口戸無広。【投句参加31人】安彦真弓、嵐田双歩、池村実千代、和泉田守、伊藤健史、植村方円、大沢反平、岡田鷹洋、岡松卓也、加藤明生、工藤静舟、久保道子、久保田操、坂部富士子、澤井二堂、須藤光迷、高井百子、高橋ヲブラダ、堤てる夫、徳永木葉、中沢豆乳、中嶋阿猿、中野枕流、旙山芳之、廣上正市、藤野十三妹、星川水兎、増田浩志、水口弥生、向井愉里、横井定利。

(報告 中村迷哲)

 

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