酔吟会第179回例会

十二人で「春一番」と席題「来」を詠む

時事句がたくさん出て賑わう

酔吟会は令和8年3月例会(通算第179回)を14日午後1時から江東区の芭蕉記念館で開催した。兼題は「春一番」、嵐田双歩さんから出題された席題は「来」。雑詠を含め投句5句、選句6句(うち特選1句)の結果、首位の7点句に玉田春陽子さんの「ランドセル鳴らし春泥ひとっ跳び」が、6点句も同じく春陽子さんの「春一番袴をおさえ巫女走る」で、天の位と地の位を春陽子さんが独占することとなった。続く5点句は嵐田双歩さんの「みちのくに十五年目の三月来」と中村迷哲さんの「黒板を埋めるチョーク絵卒業歌」、4点句には須藤光迷さんの「迫り来る石油不足や春灯」と嵐田双歩さんの「鶯も桜も草もあんこ餅」が続いた。さらに3点句には9句が選ばれており、3点以上の高得点句が合計15句となる盛況ぶりであった。この日はいかにも春到来、いつ桜が開花してもおかしくないような暖かな一日であったが、東日本大震災の3月11日、アメリカとイスラエルのテヘラン攻撃、総選挙で与党大勝後の国会運営などをめぐり、時事句が多く出されたのがとても印象的な句会であった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

<春一番>

春一番袴をおさえ巫女走る       玉田春陽子

春一番手垢染みたる旅鞄        大澤 水牛

春一番かかつて来いや杉檜       金田 青水

<来>

みちのくに十五年目の三月来      嵐田 双歩

迫り来る石油不足や春灯        須藤 光迷

雛納めきっと来るよと言ってたのに   岡田 鷹洋

不来方は盛岡の名や鳥帰る       徳永 木葉

待ち人の来るや来ざるや春の宵     中村 迷哲
<雑詠>

ランドセル鳴らし春泥ひとっ跳び    玉田春陽子

黒板を埋めるチョーク絵卒業歌     中村 迷哲

鶯も桜も草もあんこ餅                               嵐田 双歩

半分こする草餅と桜餅         須藤 光迷

苗木市縄一本の店じまひ        玉田春陽子

初蝶のまずオリーブの木に休む     徳永 木葉

啓蟄や草の香りの野面積        廣田 可升

<句会参加者12人>嵐田双歩、岩田千虎、大澤水牛、岡田鷹洋、金田青水、久保道子、杉山三薬、須藤光迷、玉田春陽子、徳永木葉、中村迷哲、廣田可升

(報告 廣田可升)

 

 

 

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