十一人参集「初夢」と席題「声」を詠む
首位六点に水牛、春陽子が並ぶ
令和八年一月十日午後一時、江東区・古石場文化センターで酔吟会第百七十八回例会が開かれた。年頭句会の兼題は「初夢」、席題は「声」(大澤水牛出題)。雑詠を含め投句五句、選句六句(うち特選一句)で句会を進めた結果、首位は席題出題者の作品「ごみが無い大声で啼く初鴉 水牛」と、玉田春陽子さんの「硯海を一気に干して吉書かな」が六点で並立した。二席五点は中村迷哲さんの兼題句「初夢に妻の声聞く幸不幸」の一句、三席四点には金田青水さんの「初夢やどこでもドアの人となる」と徳永木葉さんの「声明の一山揺らし冬木立」、嵐田双歩さんの「初夢や人にはいへぬ艶ばなし」、向井愉里さんの「ひいふうみい小松菜を引く母の声」の四句が目白押し。三点には二句が並び、二点九句、一点十九句だった。全投句五十五句のうち三十七句に点が入るという、今回も乱戦模様を呈した。兼題・席題別の高点句(三点以上)は次の通り。
兼題「初夢」
初夢に妻の声聞く幸不幸 中村 迷哲(五点)
初夢やどこでもドアの人となる 金田 青水(四点)
初夢や人にはいへぬ艶ばなし 嵐田 双歩(四点)
初夢や鴉語自動翻訳機 玉田春陽子(三点)
席題「声」
ごみが無い大声で啼く初鴉 大澤 水牛(六点)
声明の一山揺らし冬木立 徳永 木葉(四点)
ひいふうみい小松菜を引く母の声 向井 愉里(四点)
当季雑詠
硯海を一気に干して吉書かな 玉田春陽子(六点)
安全と染めし靴下初吟行 大澤 水牛(三点)
《句会参加者十一人》嵐田双歩、岩田千虎、大澤水牛、岡田鷹洋、金田青水、杉山三薬、須藤光迷、玉田春陽子、徳永木葉、中村迷哲、向井愉里。 (報告 大澤水牛)





