酔吟会第175回例会

11人出席「夕焼」「盆」を詠む

首位8点に水牛「水撒けば」、次席5点春陽子「クリオネ」、4点に4句続々

酔吟会は令和7年の7月例会(通算第175回)を12日午後1時から江東区の芭蕉記念館で開催した。兼題は「夕焼」、向井愉里さんから出題された席題は「盆」。雑詠を含め投句5句、選句6句(うち特選1句)の結果、首位の8点句に大澤水牛さんの「水撒けばごくろうさんと夕立来る」、次点の5点句には玉田春陽子さんの「クリオネを見ると約束盆休み」、4点句に嵐田双歩さんの「夕焼けて妻はいまだに帰らない」、岡田鷹洋さんの「単衣帯きりりと決めて環の中へ」、廣田可升さんの「スクワットで始める稽古盆踊」および「淺草に市立つ朝や藍浴衣」の4句が選ばれた。連日の猛暑が一服して、やや過ごしやすい午後のひと時を、にぎやかな句会で楽しんだ。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「夕焼」

夕焼けて妻はいまだに帰らない       嵐田 双歩

夕焼へ下り快速まっしぐら         杉山 三薬

べそかいて下校する子や大夕焼       廣田 可升

「盆」

クリオネを見ると約束盆休み        玉田春陽子

スクワットで始める稽古盆踊        廣田 可升

真鍮の仏具磨くも盆用意          嵐田 双歩

「当季雑詠」

水撒けばごくろうさんと夕立来る      大澤 水牛

単衣帯きりりと決めて環の中へ       岡田 鷹洋

淺草に市立つ朝や藍浴衣          廣田 可升

竹籠にオクラピーマン茄子トマト      向井 愉里

<句会参加者11人>

嵐田双歩、大澤水牛、岡田鷹洋、金田青水、久保道子、杉山三薬、須藤光迷、玉田春陽子、徳永木葉、廣田可升、向井愉里。 (報告 廣田可升)

 

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