番町喜楽会第188回

 

兼題「秋の水」「紅葉」に20名が投句

玉田春陽子さん7点でトップ

番町喜楽会は、令和3年10月例会(通算188回)を10月2日(土)に「秋の水」と「紅葉」を兼題に開催した。投句者20名で、投句総数は100句であった。選句6句で句会を進めた結果、玉田春陽子さんの「秋の水荒縄まるめ鍬洗ふ」が7点でトップに輝いた。次席は嵐田双歩さんの5点句「懇ろに艇庫閉めをり水の秋」と谷川水馬さんの「藍染の色を深めて秋の水」、三席は中村迷哲さんの4点句「城仰ぐ町縦横に秋の水」であった。以下、3点句が5句、2点句が19句、1点句が33句と、選句が大いに割れた句会となった。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「立秋」

秋の水荒縄まるめ鍬洗ふ           玉田春陽子

懇ろに艇庫閉めをり水の秋          嵐田 双歩

藍染の色を深めて秋の水           谷川 水馬

城仰ぐ町縦横に秋の水            中村 迷哲

手水舎の龍の口吐く秋の水          徳永 木葉

「紅葉」

手術終へ妻と眺むる紅葉かな         塩田 命水

紅葉映ゆ琵琶湖疎水の煉瓦橋         徳永 木葉

「雑詠」

自販機の釣銭こぼす星月夜          玉田春陽子

枝豆や愚痴に疲れし男たち          廣田 可升

【参加者】(出席12人)嵐田双歩、池内的中、今泉而云、大澤水牛、塩田命水、須藤光迷、高井百子、田中白山、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、廣田可升。(欠席投句8人)金田青水、澤井二堂、谷川水馬、中村迷哲、野田冷峰、星川水兎、前島幻水、山口斗詩子。   (報告・谷川水馬)

 

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