“令和元年記念”受賞者は6人 2月例会で表彰式を開催
番町喜楽会は、初めての試みである「令和元年記念年間優秀作品賞」の受賞句を、令和2年初の例会(第169回例会)で発表・表彰式を行った。この賞は、番町喜楽会会員の年間作品の中から、特に優秀と思われる作品を顕彰しようと創設したものである。昨年は「令和元年」の記念の年でもあったことから名称を「令和元年記念」として、選者を今泉而云氏と大澤水牛氏に委嘱し、会員の2019年の全作品千数百点の中から下記の6句が選ばれた。表彰式では、受賞作の発表、賞品(図書券)が高井百子会長より手渡され、今泉、大澤両氏が作品の講評を述べた。句会後の九段下「味さと」での恒例の反省会では、受賞者が喜びの弁を語った。受賞作品は以下の通り。
令和元年記念「番町喜楽会年間優秀賞作品賞」
つないだ手誰が離した夏の果て 斉山 満智(11月4日第167回)
旅芸人しゃぼんの玉に入りけり 塩田 命水(7月1日第163回)
毬栗の青きを拾ふ無言館 高井 百子(9月2日第165回)
地の起伏あらはにみせて野火走る 玉田春陽子(2月2日第158回)
かなかなの声戻りくる雨後の宿 中村 迷哲(9月2日第165回)
AIとゲノムの未来原爆忌 前島 幻水(9月2日第165回)
(まとめ 高井百子)