池上七福神吟行で平成31年の幕開け

日経俳句会・番町喜楽会の22人参加

最高は可升さんの「神籤売る寺の子」8点句

平成最後の新春、恒例七福神詣は東急池上沿線の「池上七福神」が舞台。1月5日(土)午後1時、池上駅北口に集結したのは、大澤水牛、今泉而云両長老と日経俳句会、番町喜楽会のメンバー合わせて22人。日蓮宗の巨大伽藍、本門寺を囲むように点在する七福神に「七難即離七福即生」を祈り、巡った。夕陽がまだ高いうちに池上駅近くの居酒屋「きさらぎ」で新年懇親会。アルコールに弱い人など3人が早退、残る19人で鰻、焼き鳥、釜飯で歓談した。物足りない人が何人か、二次会で頑張ったという情報は翌日以降の話題となった。

《参加者》嵐田双歩、池内的中、池村実千代、今泉而云、大澤水牛、大沢反平、大下綾子、岡田鷹洋、片野涸魚、澤井二堂、塩田命水、杉山三薬、須藤光迷、田中白山、玉田春陽子、堤てる夫、徳永木葉、中村哲、野田冷峰、流合研士郎、廣田可升、星川水兎。

《メール句会の結果》

七福神詣のメール句会は、投句5句、選句5句で実施した。「天、地、人」などの順位なしに得点を集計した結果、最高点は廣田可升さんの「寺の子の二人並んで神籤売る」が8点を集めた。第二位は中村哲さんの「入寂の静けき谷や冬紅葉」の7点句。第三位は玉田春陽子さんで「福詣姉弟あきなふ猫みくじ」の6点句。続く5点句には「一心に無病息災福詣 双歩」、「福神の宴会仕切る弁財天 而云」、「空だけは江戸と変らぬ七巡り 涸魚」、「名刹の墓地にも空家冬日和 三薬」と4句が並んだ。4点句には、「池上の井戸ある露地の寒椿 双歩」、「小さき頃父と来た坂福詣り 実千代」、「カフェありと招く小春の養源寺 命水」の3句。3点句は、「徳待といふ町めぐる福詣 実千代」、「老友の足取りうれし初吟行 反平」、「慶長の塔に冬日のやはらかに 光迷」、「七福神めぐり巡りて茜空 哲」、「廃堂や忘れ去られた冬帽子 研士郎」、「冬晴れの空や法華の声に張り 可升」の6句だった。以下2点9句、1点21句と続いた。

(記録報告・堤てる夫、高井百子)

 

 

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