日経俳句会酔吟会の創設メンバーの金指正雄(俳号正風)さんが7月18日午前亡くなられた。ここ数年体調を崩し病院・施設での療養を余儀なくされ、句会活動も中断状態だった。葬儀、告別式は23、24日、自宅近くの横浜市栄区公田町の「鎌倉ファミリー公田斎場」で行われ、日本経済新聞社の現役、OBや知人ら多数がお見送りした。享年80歳。
正風さんは、昭和37年、日経入社、東京・社会部、政治部を経て論説委員・編集委員として健筆を振るった。本名・俳号にある「正」の文字が示す通りの「正義感」溢れるお人柄で、後輩、先輩の別なく「愛された」お人であった。
俳句の道は、堀口星眠さん(結社「橡」主宰)の指導する「薫風会」に入会したのが始まりで、俳号も師から頂いたもの。確かな俳論をもって酔吟会の談論に参加された姿が懐かしい。斎場に飾られた遺影は満面の笑みを湛えていた。祭壇には「日経俳句会」の供花も飾られ、日経俳句会からは、大澤水牛、今泉而云、中村哲氏らが参列した。 (堤てる夫記)