参加13人で「水温む」「雛祭」を詠む
三四郎句会の平成28年3月例会が17日午後1時半から東京・神田錦町の宗保第二ビル内で行われた。この日は急用、旅行などによる欠席者が増え、出席者は7人にとどまったが、6人から投句・選句があり、投句・選句参加者は13人となった。兼題は「水温む」と「雛祭」。
選句の結果、河村有弘さんの「うつろひを見た面差しや古ひいな」「嫁ぐ子へアルバム添えて納め雛」、岡本崇さんの「揚げ舟に木槌の音や水温む」の3句が最高点の4点に並んだ。続く3点には「退院の和らぐ海や水温む」(印南進)「息子泣く雛の祭のバースデー」(渡邉信)などの5句が続いた。
3点以上獲得した高点句は次の通り。
うつろひを見た面差しや古ひいな 河村 有弘
嫁ぐ子へアルバム添えて納め雛 河村 有弘
揚げ舟に木槌の音や水温む 岡本 崇
息子泣く雛の祭のバースデー 渡邉 信
退院の和らぐ海や水温む 印南 進
奥座敷ガラス戸越しの雛飾り 深瀬 久敬
池の鴨シンクロナイズド水温む 竹居 照芳
灯を消してのち秘めやかな雛の声 今泉 而云
(報告 今泉而云)