幕開け句会は十二人で「新年雑詠」
三四郎句会の平成28年1月例会(第40回)は、1月14日午後1時半から東京・神田錦町の宗保第二ビル内で行われた。参加者は12人(欠席投句・選句の岡本崇さんを含む。印南進さん、篠田義彦さんは欠席)。兼題は「新年雑詠」で、竹居照芳さんが「獅子頭はずして乙女笑顔見せ」(最高点の6点)、「見上ぐれば空掃き清む枯木立」(5点)で上位2席を占めた。吉田正義さんの「書初めの墨する音やしずかなり」、今泉而云さんの「払暁の床に正座や寒稽古」も5点を獲得。宇佐美論さんの「蒼白き大根の肌に通り雨」が4点で続いた。開催日は今年から奇数月となり、次回は3月17日(木)に決定(場所は同じ)。兼題は「水温む」と「雛祭」に決まった。1月例会の3点以上の句は以下の通り。
獅子頭はずして乙女笑顔見せ 竹居 照芳 (六点)
見上ぐれば空掃き清む枯木立 竹居 照芳 (五点)
書初めの墨する音やしずかなり 吉田 正義 (五点)
払暁の床に正座や寒稽古 今泉 而云 (五点)
蒼白き大根の肌に通り雨 宇佐美 論 (四点)
元旦の障子や松の影うつし 深瀬 久敬 (三点)
鑿打てば杉の香立ちぬ初仕事 今泉 而云 (三点)
(まとめ 今泉而云)