アールデコの建築と小春日の庭園にくつろぐ
三四郎句会は11月19日(木)午後1時から、東京・港区の東京都庭園美術館で第2回吟行会を行った。7人が参加し、松や紅葉の木の並ぶ庭園、旧朝香宮邸のアールデコ建築、開催中のオットー・クンツリ展(宝飾美術)を見て回り、約3時間で終了。その後、JR目黒駅近くのレストランで2句投句の句会と合評会を行った。時期は初冬だったが、温暖な晩秋を思わせる天候のため、秋の季語も使えることにした。参加者の代表句は以下の通り。
落葉踏む音の響きし足の裏 宇佐美 諭
日に映えていろは紅葉の赤緑 宇野木敦子
雨上がり紅葉あでやかアールデコ 竹居 照芳
アールデコラインのアーチ冬の松 深瀬 久敬
枯芝に落葉を拾う子のありて 渡邉 信
冬天へ龍の如くに松の肌 今泉 而云
冬の陽にうたたねしたき館かな 印南 進
(まとめ 今泉而云)