酔吟会第117回例会開催

酔吟会は7月11日(土)午後1時、千代田区内神田の日経広告研究所会議室で、平成27年度第4回例会(通算117回)を開いた。兼題は「虹(にじ)」「素麺(そうめん)」。出席者15人、投句参加2人。投句総数85句、7句選句で進めた結果、最高は6点で大澤水牛さんの「蓮の花ひとつ咲いては闇はらふ」の1句。次席は4点で、今泉恂之介さんの「女学校からのあだ名がおそうめん」、大沢反平さんの「索麺や氷の音聞くチェコ硝子」、大平睦子さんの「虹が出たそちらの君は見えたかな」、片野涸魚さんの「虹虹と行き交ふごとに教へけり」、玉田春陽子さんの「梅雨晴や高窓開けて醤油蔵」、野田冷峰さんの「甲斐路越え日にいくたびの時雨虹」の6句が並んだ。続く3点句は9句、以下2点15句、1点17句。兼題別の高点句(3点以上)は次の通り。

「虹」

虹が出たそちらの君は見えたかな     大平 睦子

虹虹と行き交ふごとに教へけり      片野 涸魚

甲斐路越え日にいくたびの時雨虹     野田 冷峰

虹の根の宝を掘りに行きしまま      今泉恂之介

虹消えてはたりはたりと機の音      今泉恂之介

声高の妻はホントに虹が好き       大沢 反平

ガンジスの祈りのかなた夕の虹      岡田 臣弘

サバンナの虹の強さよ風跨ぐ       高井 百子

車窓より虹の根元をとらへたり      星川 佳子

「素麺」

索麺や氷の音聞くチェコ硝子       大沢 反平

女学校からのあだ名がおそうめん     今泉恂之介

落語家のように素麺啜りけり       片野 涸魚

素麺をひょっとこ顔で食ふ旨さ      澤井 二堂

「雑詠」

蓮の花ひとつ咲いては闇はらふ      大澤 水牛

梅雨晴や高窓開けて醤油蔵        玉田春陽子

姉二人梅干し自慢母ゆずり        大平 睦子

 

参加者(出席)今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、大平睦子、岡田臣弘、片野涸魚、久保田操、澤井二堂、高井百子、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、野田冷峰、藤村詠悟(投句参加)藤野十三妹、星川佳子。

(記録・報告 堤てる夫)

 

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