三四郎句会の8月例会(第31回)は残暑厳しい21日午後1時半から、東京・神田錦町の宗保第二ビル内で行われた。今回から宇野木敦子さんが紅一点の初参加。岡本崇、田村豊生、宇佐美論さんは欠席だったが、事前に投句・選句を行った。3人の欠席投句・選句を加えると会員14人全員参加となった。
兼題は「八月」と「朝顔」。吉田正義さんの「八月の棚田見廻る赤とんぼ」が最高の5点を獲得した。吉田さんは俳句を始めて半年足らず、二度目の句会参加で、出席者全員の拍手喝采を受けた。
次いで「八月や海の果て行く雲の列」(今泉恂之介)が4点、「丁寧に新聞畳む広島忌」(岡本崇)、「朝顔や妻の言葉を聞き流し」(宇佐美論)、「八月や自然も歴史も息苦し」(竹居照芳)、「敵機なき夜空を飾る大花火」(田村豊生)など七句が3点を獲得した。(今泉恂之介記録)