第94回番町喜楽会

番町喜楽会は、7月1日(月)午後6時半から東京・九段の生涯学習会館で7月例会(通算第94回)を開催した。兼題は「土用(どよう)」「木下闇(こしたやみ)」で、投句総数は80句。6句選句で句会を進めた結果、最高は玉田春陽子さんの「糠床の天地を返し土用入り」の5点句だった。次席は4点4句で、高井百子さんの「山ガール背に力あり木下闇」と「桑の実の熟れて紬の里に降り」の2句、前島巌水さんの「にわか雨土の匂へる土用かな」と「うずもれし古戦場碑や木下闇」の2句。次いで3点句も4句で、今泉而雲さんの「麦秋やTPPを立ち話」、大澤水牛さんの「またたびの花枝猫へ土産とす」、須藤光迷さんの「僧の去りまた僧来る木下闇」、徳永正裕さんの「土用入りわが身いとへと老母より」が並んだ。

3点以上の高点句が合計9句しか出ず、以下2点16句、1点25句。これに対して得点無しが30句という結果になった。

参加者は(出席)井上啓一、今泉而雲、大澤水牛、須藤光迷、高井百子、高瀬大虫、谷川水馬、高橋楓子、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、野田冷峰、星川佳子、前島巌水(投句参加)笹本塘外

(まとめ・堤てる夫)

 

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