酔吟会第104回例会

酔吟会の平成25年度第3回例会(通算104回)は、5月11日(土)午後1時から神田・鎌倉橋交差点そばの日経第二別館で開かれた。

立夏というのに東北、北海道では雪が降るという異常気象が続いているが、東京はようやく暖かい日和となった。あいにくこの日は雨だったが、12人と酔吟会としては多数参加となった。出席は今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、片野涸魚、金指正風、久保田操、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子、藤村詠悟。投句参加は吉野光久。

兼題は「夏の山」と「菖蒲」、投句5句、選句6句で句会を行った結果、最高点は5点で1句、次いで4点が3句、3点が7句、2点8句、1点句18句となった。兼題別の3点以上の句は次の通り。

「夏の山」

夏山の緑を縫ひて郵便車       岡田 臣弘

夏の山木漏れ日弾く早瀬かな     岡田 臣弘

足湯して湖越しの夏の山       大沢 反平

甲斐抜けて山の信濃も夏姿      徳永 正裕

「菖蒲」

菖蒲湯や見るかげもなき力瘤     片野 涸魚

ひらひらと舞ひたちさうに花菖蒲   徳永 正裕

菖蒲青し道場の床磨かれて      今泉恂之介

「雑詠」

完治告げられて飲み干すラムネ哉   吉野 光久

神田祭古き町名よみがへり      大澤 水牛

風の道高き低きをたどる蝶      星川 佳子

花蜜柑母のアルバム古りにけり    吉野 光久

(まとめ 澤井二堂)

 

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