番町喜楽会第92回例会

番町喜楽会は5月13日(月)午後6時半、九段の生涯学習会館で五月例会(通算92回)を開いた。兼題は「新緑(しんりょく)」と「蝸牛(かたつむり)」で、投句総数は90句。6句選句で句会を進めた結果、今泉而雲さんの「枝先にありて夕陽のかたつむり」と、高瀬大虫さんの「新緑や例大祭の五色幕」が5点句で最高だった。次席は4点で、大澤水牛さんの「蕎麦屋まで新緑の道四半刻」、谷川水馬さんの「棟上げや新緑の風男らに」と「夏蝶の五差路に出でて迷ひけり」の二句、高橋楓子さんの「湧水や竹の柄杓に蝸牛」と、星川佳子さんの「大ぶりの湯飲み取り出す立夏かな」の合計5句が並んだ。

3点句もやはり5句あり、須藤光迷さんの「新緑のほつほつとあり五稜郭」、水馬さんの「蟇蛙強面にして子煩悩」、楓子さんの「夕暮れて新緑の香の密になり」、玉田春陽子さんの「蝸牛昔出女関所跡」と「踏切のせわしき音や蝸牛」の2句だった。3点以上の高点句12句の内、水馬さんが3句、楓子さんと春陽子さんがそれぞれ2句入り、プロ野球式に言う「複数安打」の3人の笑顔が目立った。

参加者は(出席)井上啓一、今泉而雲、大澤水牛、須藤光迷、高井百子、高橋楓子、田中白山、谷川水馬、玉田春陽子、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子、前島巌水、三好六甫(投句参加)岩沢克恵、加沼鬼一、笹本塘外、高瀬大虫 (まとめ・堤てる夫)

 

 

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