酔吟会の平成25年度第2回例会(通算103回)は、3月9日(土)午後1時から、鎌倉橋交差点そばの日経第二別館8階会議室で開かれた。
啓蟄の日を5日に迎え、3月も第2土曜日ともなるとだいぶ暖かい日和になる。
出席者は今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、片野涸魚、久保田操、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、藤村詠悟、星川佳子の十一名。投句参加は吉野光久、欠席は原文鶴、大石拍人、金指正風、黒須烏幸、田村舟平、野田冷峰、藤野十三妹の7名だった。
兼題は「春愁」と「地虫穴を出づ」、投句5句、選句6句で句会を行った結果、最高点は5点で1句、次いで4点も1句、3点が6句、2点が10句、1点が16句となった。兼題別の3点以上の句は次の通り。
「春愁」
追ふ針に逃げる血管春愁ひ 吉野 光久
春愁を水に流して夕支度 久保田 操
釣り堀に春愁並ぶ背中かな 今泉恂之介
「地虫穴を出づ」
とかげ出づ人工芝にとまどひつ 大澤 水牛
「雑詠」
鳥帰るどこへも行けぬ氷川丸 吉野 光久
春昼や眠りをるかに観覧車 星川 佳子
春なれや笑ふは薬寄席ばやし 徳永 正裕
朝刊の届きし音や春の雪 片野 涸魚
(まとめ・澤井二堂)